投稿

7月以降の講演予定

イメージ
次回のマルレクは、8月27日、富士通さんで開催です。テーマは、「自然言語とコンピュータ」です。 自然言語をコンピュータ上で処理する試みは、Alexa等のボイス・アシスタントの普及、Googleのニューラル機械翻訳での飛躍的な精度の向上等で、新しい段階に入っています。次回のマルレクでは、こうした動きの現状をわかりやすく、まとめてお話ししたいと思います。 重要なことは、前述の二つの成功事例、AlexaとGoogle機械翻訳は、言語に対して、全く異なるアプローチを取っていることです。 次回のマルレクでは、これらとは異なる、第三のアプローチ、「計算主義的言語理論」を紹介できればと思います。チョムスキーのミニマリストのMergeや、ランベックのカテゴリー文法の入門的な紹介になります。 次次回のマルレクは、10月開催予定です。テーマは「新しい量子アルゴリズム」にしようと思っています。先日のマルレク「量子コンピューティングの現状と課題」で、紹介しきれなかったものです。 多少、技術的な準備が必要ですので、それまでに何回か、量子情報理論の入門的なチュートリアルを開きたいと思っています。以前行った、「紙と鉛筆で学ぶ量子情報理論基礎演習 I」を、7月28日、角川さんで再開催します。 四回シリーズで開催中の「楽しい数学」ですが、四回目の内容を変更しようと思っています。昨年惜しくも亡くなったヴョブドスキーのUnivalent Theory の初等的解説ができればと思っています。    第三回「複雑性理論入門 -- 「計算」の数理」  第四回「数理哲学入門2 -- 「同じ」を考える」 「楽しい数学」、いつも使っていた会場が、事務所移転で当面は利用できなくなりました。5~60人規模の会場探しています。会場提供できるところがありましたら、協力お願いできればと思います。 最後になりますが、丸山の活動支援として、「マルレク個人協賛会員」の募集を行っています。年会費 5,000円で、マルレクが無料になるほか、丸山が行う各種セミナーの割引が受けられます。お申し込みをお待ちしています。http://kokucheese.com/event/index/393124/

科学と寛容さについて

最近考えていることを書き出してみたら、変なことに気づいた。 1) 現実には、目には見えないものが存在していて、その力が世界を動かしている。 2) 時間の流れは、場所によって、だから、人によって違う。 3) 我々には、知り得ないものがある。 なんか、アヤシイ人になっている。 !) は量子論、2) は相対論、3) は計算可能性の議論の、そんなにデフォルメしたわけでもない言い換えなのだが。 科学のコンテキストを離れて、科学の結論を一般化すると、なんかアヤシイものになるということなのだろう。たぶん。 ただ、本当に、それだけなのかとも思う。 「星の王子様」はいう。 「ほんとうにだいじなものは、目には見えない」と。 プルーストは、マドレーヌがタイムマシンの機能を持つと主張している(ようなもの)。 それに、ヴィトゲンシュタインがなんと言おうと、「語り得ぬもの」について語り合うのは楽しい。 依拠するのが、科学でも芸術でも宗教でもアニメの世界観でも、世界は「謎」がいっぱいあるのだから、いろいろ深く考えるのは、何も考えないより、いいことのような気もする。違う立場への「寛容さ」さえあれば。 まあ、僕は、言葉の力、理性の力、科学の力を信じているのだけれど。

「楽しい数学:特別編」

イメージ
本日(7/3)の「楽しい数学:特別編」と懇親会の様子です。 佐藤先生の講演資料「数とは何か -- ユークリッドから現代まで -- 」は、こちらです。 https://goo.gl/kMbLmc

「楽しい数学」の講演資料

イメージ
昨日(6/30)の角川さんでの「楽しい数学」の講演資料です。ご利用ください。 Part I「数理哲学への招待 -- 現実の世界と数学の世界 ピタゴラスの定理」  https://goo.gl/kryRyJ Part II「集合論入門 -- 「数える」と「個数」の数理」  https://goo.gl/FKFkRK 「楽しい数学:特別編」は、数学者の佐藤文広先生を迎えて、いよいよ あさって7/3 開催です。 https://math-special.peatix.com/

XXXTentacion

イメージ
ストリーミングで音楽をかけっぱなしにしていると、誰のなんという曲なのかはわからないのだが、音楽だけは耳に残っていることがある。 この前、アメリカの若いミュージシャンが強盗に射殺されたというニュースを見て、誰だったろうと調べたら、殺されたのは XXXTentacion という奇妙な名前の若者だった。(本名は、Jahseh Dwayne Ricardo Onfroy) 彼の曲は(これも、あとで曲名を知ることになるのだが、"SAD!", "NUMB", "Moonlight" 等々)は、よく耳にしていた。よくストリームに流れていたのも無理もない。彼のアルバム"?"(Question Mark)は、ビルボード一位の大ヒットだったらしい。 てっきり、カート・コバーンやエイミー・ワインハウスのような「27歳クラブ」のメンバーが一人増えたのだろうと思い込んでたのだが、違っていた。彼は、まだ20歳だった! なんとも痛ましい。 ただ、wikipediaやネット上の彼についての情報を見ていくと、彼の別の一面が浮かび上がってくる。 彼は、生前に、彼の"SAD!"のプロモーション・ビデオを制作していたのだが、それは、彼の葬式が舞台のビデオだった。そしてそれは、彼の死後に公開された。 XXXTENTACION - SAD! (Official Music Video) https://goo.gl/5dd6eD なんとも暴力的なビデオなのだが、彼が戦っているのは、死んだはずの自分である。 このビデオは、再生回数でYoutubeの最高記録を更新したらしい。 「犯罪者」にして「アーティスト」という類型は、確かに存在するのだが。 彼の歳の頃に、確かに読んだはずの「聖ジュネ」を思い出そうとしたのだが、論理的な命題はまるで思い出せず、いろいろなトリビアルな場面とその場面での感情しか呼び出せなかった。 「解釈」は、別にして、彼の「最後」のアルバムは、素晴らしいと思う。そして、哀しいアルバムになった。 このアルバムの冒頭に"Introduction (Instruction)"というのがあるのだが、これは

バナナ

イメージ
スーパーで果物のコーナーを通ったら、何も考えずにバナナをバスケットに放り込んだ。 バナナ、よく食べている。サルみたいだ。 でも、家に着いたら、セブン・ミール(セブンイレブンの配達サービス)のバングラディッシュの青年がバナナを持ってきた。 セブン・ミール、便利なのだけれど、2~3日前に注文しなければいけない。頭もサルなので、そんなこと忘れている。 バナナって、日持ちが良くない。困ったな。でも、悩むほどのことではない。食べればいいのだ。サルよりは賢いぞ。(サルも同じことを思いつくかも) ちょうど、おいしいサクランボの差し入れもらってたので、サクランボをおつまみに、バナナをおかずに、バナナを食べることに。 この前、MaruLaboの若い友人が、毎日、サバ缶とフルグラしか食べていないことを知る。ひどい、やばいと思ったが、あまり人のこと言えないのかも。 さてここで、現代美術史の問題です。この絵を描いたのは誰でしょう? 文字通り「絵に描いたバナナ」で食べられないけど、僕が食べているバナナの、おそらく、数十万倍高価なバナナ。 食べられるバナナのほうがいいと思う。

道北の花

イメージ
道北、花が今ピークかもしれません。ただ、かつては見事だった「サロベツ原野」は、今年はダメだったようです。残念。写真は、人の手の入っていない海岸沿いのものです。