宇宙の広さについて

地球は広い。いろんな国があり、いろんな人が住んでいる。でも、地球は、広大な太陽系の一部だ。太陽系で地球の隣の惑星の火星にだって、行くのにロケットで半年はかかる。


その太陽系だが、巨大な天の川銀河の隅っこの方に位置している。地球から、銀河の中心にある巨大なブラックホールまで、光のスピードで飛んでいっても、三万年くらいはかかるだろう。隣の銀河であるアンドロメダ銀河に行くには、光速でも250万年はかかる。

宇宙には、こうした銀河が、何十億もある。我々は、この宇宙が、約138億年前に生まれたことは知っているのだが、その大きさをキチンと知っているわけではない。宇宙はもっともっと巨大である。常識的に考えても、我々が目にしている宇宙は、宇宙全体のほんの一部に過ぎない。

ところがだ。常識を超える発見が20世紀になされる。

我々が目にするものは、「物質」である。鳥もヒトも、街も地球も、太陽も銀河系も「物質」からできている。もちろん、宇宙も「物質」で構成されている。と、考えるのは、ある意味自然である。

ところが、そうではないのだ。常識を超える発見というのは、宇宙全体で、こうした「物質」の占める割合は、5%程度に過ぎないという発見である。我々が観測できる銀河全て、いや、我々が想像しうる銀河の全てを合わせても、それは、宇宙の5%以下にしかならないというのだ。

宇宙の残りの95%は、通常の「物質」ではない、「暗黒エネルギー(Dark Energy)」と「暗黒物質(Dark Matter)」からできているらしい。名前は、マガマガしいが、それは、その正体がよくわかっていないからだと思った方がいい。それは、現代の物理学と宇宙論の、現代の科学の最も大きな対象の一つである。


前置きが長くなってしまったのだが、近年、「暗黒エネルギー(Dark Energy)」と「暗黒物質(Dark Matter)」について、興味ふかい理論がいくつか提案されている。以下のポストで、それを紹介したい。

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