TensorFlow 1.0リリースと TF Dev Summit 2017 でのJeff Deanのキーノート

2月15日、TensorFlow 1.0をリリースした、TensorFlow Developers Summit 2017 のキーノートの様子です。

冒頭のスピーチは、もちろん、Jeff Dean。タイトルは、「TensorFlow : ML for Everyone」 みんなのための機械学習ですね。


TeasorFlow登場以前の、「第一世代」の"DistBelief" の話から始まります。2012年の「Googleの猫」で有名なシステムですね。スケーラブルで実際に製品版として動いていたんだけど、GPUもCPUもハードは固定されていて柔軟ではなかったと。RNNや強化学習にも使えなかったと。


それと比べると、「第二世代」のTensorFlowは、多くのプラットフォームをサポートして(Rasberry Piの上だって動く)、その上、Googleのクラウド上でも動く(それにもたくさんの方法がある)。



そして、TensorFlowは、Pythonを始め、C++, Java, Go, Haskell, R と、多くの言語をサポートしている。(Haskellでも動くんだ、知らなかった。もっとも最近出た Fold は、関数型プログラミングそのものだからな。)


TensorFlowの大きな特徴は、TensorBoardのような、Visualizationの優れたツールを、一緒に提供していること。


TensorFlowは、また、Google自身の内部でも、検索、Gmail、翻訳、地図、Android、写真、スピーチ、YouTube ... 様々な分野で、急速に利用が進んでいる。


オープンソースのTensorFlowの開発は、GitHubの機械学習の分野では、ナンバーワンのレポジトリーの数を占めている。


機械学習の様々なフレームワークの中でも、TensorFlowが、圧倒的に利用されている。

GitHubでのStarの数は、

  1. TensorFlow   44508
  2. scikit-lean     16191
  3. Caffe            15690
  4. CNTK             9383
  5. MXNet           7896
  6. Torch             6285
  7. Theano          5568 

である。


TensorFlowは、非常に活発なオープンソースのコミュニティを形成している。
今回発表したTensorFlow1.0には、Google 以外から、475名以上がコントリビュートしをし、この14ヶ月で、14,000回以上のコミットがなされた。多くのコミュニティが、チュートリアルを作成し、モデルを提供し、翻訳や新しいプロジェクトを立ち上げた。GitHubには、TensorFlowをタイトルに持つ、5,500以上のレポジトリーがある。


プロジェクトがローンチしてからの、短い間にも、大きな進歩があった。


これらすべてが、この一年と少しの間に起きたのだ。


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