LLMと意味の理論モデル概説 −− 概要紹介
【 LLMと意味の理論モデル概説−−概要紹介 】
【 LLMと意味の理論モデルの新しい展開】
LLMの言語の意味理解能力の獲得と驚異的な言語運用能力の実現という現実の進行を目の当たりにして、それを説明しようとする問題意識と理論が次々に生まれています。
MaruLaboでは、この夏以降しばらくの間、「LLMの理論モデルの新しい展開」という共通テーマで、複数のセミナーを連続して開催しようと思っています。
今回のセミナーは、今後予定している一連の「LLMの理論モデルの新しい展開」セミナーの全体の概要を紹介するものです。
理論モデルの新しい展開については、音声による概要まとめを用意しました。ぜひ、こちらをご利用ください。
Deep Dive Audio 20250816
https://www.marulabo.net/docs/dda20250816/
【 新しい展開の背景を探る】
LLMの数学的構造の新しい知見の現在の展開には、理論的背景があります。
現在の展開を理論的に支えた代表的な先行研究が二つあります。
一つは、Tai-Danae Bradleyらの「米田埋め込み」にインスパイアされた enriched copresheaf 意味論で、もう一つは、Bob Coeckeらの「言語はそもそも量子論的だ」というQNLPです。
これらについては、Part 3 と Part 4で、少し詳しく説明しています。
【 Bradleyの理論の発展をたどる】
今回のセミナーの目的は、今後の個別のセミナーを理解するのに必要な基本的な準備をすることにあります。
いろいろ語るべきことは多いのですが、基本的な情報は、意味の理論モデルの発展が辿ってきた道だと思います。
意味の理論モデルの発展をたどった道を、基本的な情報として共有しようということで、今回のセミナーがとったやり方は、少しかたよったものに見えるかもしれません。
このセミナーの Part 3, Part 4では、意味の理論モデルの発展一般ではなく、Bradleyの理論の発展にフォーカスしています。
【 Bradleyのcopresheaf意味論】
特に、2021年の論文は重要です。
大規模言語モデルが見せる驚くべき能力を目の当たりにして、なぜ、そんなことが可能なのかと真剣に考え始め、それに理論的に答えようとして書かれたものです。
AIは素晴らしいという情報は多いですし、AIはブラックボックスだと批判する議論も少なくないのですが、その謎に正面から挑戦した論文は、意外と少ないものです。
彼女の理論的取り組みは、貴重なものだと思います。
セミナー開始直前の 19:00まで申し込みを受け付けています。
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