アーロンソンの量子コンピュータ解説漫画

アメリカでは、子供向けに量子コンピュータの解説本が、結構出ているらしい。でも、それが正しい解説だけとは限らないようだ。
アーロンソンが、子供向けのコミックで、量子コンピュータのことを書いている。https://www.smbc-comics.com/comic/the-talk-3
中学生ぐらいの男の子とお母さんの会話なのだが、お母さんが、只者ではない。
重ね合わせ(superposition)について:
「それは、状態0と状態1の、複素線型結合なの。それは、実際にはどんな古典的な考えにも対応していない、新しい存在のカテゴリーだと考えなくちゃいけないの。」
確率と振幅について:
「量子力学は、ある意味、確率を一般化しただけなの。でも、あなたが学校で習った確率では、0と1の間の実数しか許されていなかったでしょう。量子力学には確率振幅というのがあって、それは、正にも負にも、複素数にだってなりうるの。」
面白い。「平行論」の批判など、なるほどなと思った。
量子の世界は、日常の世界とは違うことをはっきりさせること。それを理解するためには、数学的な理解が一番重要だということ。わかりやすく説明しようとして、嘘を教えてはいけないということ。
それは、子供に対してだけの話ではない。僕も、気をつけなければと思う。
でも、アメリカの子供はいいな。アーロンソンの話を、コミックで読めるんだから。

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