あまり知られていないかもしれないこと

【 あまり知られていないかもしれないこと】

ショートムービー「観測演算子の一般化」を公開しました!

このコンテンツは、先に公開した「YouTubeで学ぶ量子論の基礎」の最終セクションの「 Lesson 6 観測演算子の一般化 POVM」と同一の内容を再録画したものです。

同じコンテンツを繰り返したのには、理由があります。

今回のセミナーは、状態ベクトルの言葉ではなく、密度行列の言葉で量子の世界の基本的な原理を記述することを目標にしているのですが、この新しい目標のためには、新しい枠組みが必要になります。その新しい枠組みへの転換が、このコンテンツから始まります。それは、量子の世界を理解するのには、とても重要な枠組みなのです。

今回は、その一つとして「観測演算子」の拡張として、POVM (Positive Operator Valued Measurement )という概念を紹介します。観測演算子は、射影演算子だけではないのです。

残念なことに、こうした定式化は、量子論の教科書にものってなくて、多くの人には、ほとんど知られていないようです。驚くべきことに、「量子力学」の専門家にとってさえそうだと、ある人は語っています。

These are the most general postulates of quantum mechanics and, surprisingly, never appear in any textbooks on the subject. There are two reasons for this. First of all, some people consider the present topic too difficult. However, more importantly, more people are not even aware of them, even when they work within quantum mechanics and its applications!

まとめページ:https://www.marulabo.net/docs/rho-talk/

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