「情報過程は物質過程である -- Church-Turing-Deutsch Principle」

【「情報過程は物質過程である -- Church-Turing-Deutsch Principle」を公開しました】

9/4 マルレク「量子情報とエントロピー」に向けて、ショートムービー「「情報過程は物質過程である -- Church-Turing-Deutsch Principle」を公開しました。お楽しみください。

https://youtu.be/f_jR_4gaVLc?list=PLQIrJ0f9gMcOLx0Fm-G0wbNnIRr-GfP2z

9/4 マルレクでは、情報とエントロピーにまつわる、様々なエピソードを紹介しようと思っています。ぜひ、お申し込みください。https://info-entropy3.peatix.com/

今回は「計算」のお話です。現代の「情報の世界」で中心的な役割を果たしているのがコンピュータとネットワークであることは、誰もが知っています。ただ、コンピュータ=computer は「計算するもの」です。若者が日常的に使っているかは疑問ですが、日本語の「計算機」という言葉は、computerの直訳です。

では、 YouTubeやFacebookのコンピュータは、どんな「計算」をしているのでしょう?

コンピュータを中心とした情報技術は、圧倒的な浸透力を持ちましたが、そのことは、必ずしも、コンピュータが行っている「計算」の原理や役割が広く理解されたことを意味しません。その意味では、今日の話は、IT技術雨者にとっても、少し耳慣れない話かもしれません。

計算についての基本的な原理を、「チャーチ=チューリングのテーゼ」といいます。

  「計算可能と自然に見なされる関数は、全て、万能テューリング・
  マシンで計算可能である。」

数学的な「計算可能性」を「万能テューリング・マシン」という機械の「計算可能性」で定義しています。同語反復的な定義に思われるかもしれませんが、ポイントは、抽象的な数学的な「計算可能性」を、具体的で機械的な「計算可能性」で説明していることです。

現代のコンピュータは、基本的には「万能チューリングマシン」の子孫と思って構いません。

それでは、現代のコンピュータは、量子の世界の現象を、正しく「計算」して予測することはできるでしょうか? ファインマンは、「答えは明らかにノーである。 」とします。

 「それは、新しいタイプのコンピューター、量子コンピューターで
  可能になるだろう。 それはチューリング・マシンではない。
  別のタイプのマシンである。」

こうして量子コンピュータの歩みが始まります。

続きは、 YouTubeで!

「計算の理論」の歴史は、波乱万丈です。興味ある方は、次の丸山のショートムービーをごらんください。

 ●「計算の理論の100年史」
   https://youtu.be/PtgT0U-7CPY?list=PLQIrJ0f9gMcNaZ_J_Lpd6O9ItpMVaJ6Vd

「チャーチ=チューリングのテーゼ」をめぐる議論は、現在も活発に行われています。次のショートムービーを参照ください。

 ●「 Church-Turing Thesisの変化について」
  https://youtu.be/TyjiTGMK-GQ?list=PLQIrJ0f9gMcNaZ_J_Lpd6O9ItpMVaJ6Vd

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