Google検索とChatGPT

 【 Google検索とChatGPT 】

このセッションでは、二つのトピックスを取り上げます。

一つは、ChatGPTに対するGoogleとMicrosoftの反応です。もう一つは、Google検索での「意味」へのアプローチを紹介したいと思います。

ChatGPTに対するGoogleの反応については、昨年末の2022年12月21日のNew York Times紙のリークがニュースソースになっているようですが、ここで紹介しているのは、CNETの記事です。

ChatGPTの登場にGoogleが大きな関心を持っているのは確かなようです。それも強い警戒心を持って。「危険信号 Code Red」という表現を使ったことが話題になっています。興味深いのは、ChatGPTのような技術は、「検索に対する信頼性を損なう」という評価をしたことだと思います。これは、現状の判断としては正しいのではと僕は考えています。

Microsoftの反応は、今年1月11日のBloombergの記事からのものです。MicrosoftはChatGPTを開発したOpenAIに、今後100億ドル規模の投資を行う方向で協議を進めているという報道です。

「検索業界では長い間、基本的に手出しができない存在だったグーグルが突然弱さを見せたため、ナデラCEOはこの関係を強化しようとしている。」

僕が面白いと思ったのは、現在Microsoftの傘下にあるGitHubのCoPilot等のプログラム開発支援ソフトに、ChatGPTの技術を取り入れようとしているということです。

ChatGPTは、自律的なAIではなく、むしろ基本的には「人間からのフィードバック」によってドライブされています。プログラム開発の世界で、「人間からのフィードバック」が一番蓄積されているのは、GitHubだと思います。ChatGPTのコミュニティの沢山の参加者の、とりめのない「対話」からの「フィードバック」より、GitHubでのソフトウェアの更新履歴は、役にたつ「人間からのフィードバック」の「宝の山」になるでしょう。

セッションの後半では、Google検索のグラフによる知識表現と意味の世界との繋がりに触れています。

「テーラー・スイフトの年齢は?」という問いに対して、「33歳」と答えることは、 「テーラー・スイフトの年齢は?」という文の意味を理解していることになります。

それは、「I lve you.」の意味は、「私はあなたを愛している」という意味であるという、 翻訳による意味理解とは異なるスタイルでの意味の解釈です。

命令文や、疑問文の「意味」を考えると、こうした意味のPragmaticな解釈は、ある意味では自然なものです。事実、多くのプログラムの意味論は、こうした形をとっています。

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「Google検索とChatGPT 」 を公開しました。
https://youtu.be/uGjOmiJJD0k?list=PLQIrJ0f9gMcMl-rOnfK6S5EPXazITzFeK

資料pdf
https://drive.google.com/file/d/1XN_pm69ORIawmtb5zjdMo9dQCnQE8UdN/view?usp=sharing

blog:「Google検索とChatGPT 」https://maruyama097.blogspot.com/2023/01/googlechatgpt.html

まとめページ
https://www.marulabo.net/docs/meaning/

セミナー申し込みページ
https://chatgpt2.peatix.com/





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