女性ハッカーは存在するか?




第二次大戦中、イギリスではチューリングが、アメリカではファインマンが、暗号解読の仕事をしていたことはよく知られている。多分、当時最強のハッカーの双璧だったと思う。
話は変わるが、ドラマの世界では、「パーソン・オブ・インタレスト」のルートや、「エージェント・オブ・シールド」のスカイや、「アロー」のフェリシィ といった、美人の女性ハッカーが大活躍する。
「本当に、すご腕の女性ハッカーというのは存在するのか?」
という疑問が、僕のこの間の「知りたいこと」リストのかなり上位にランクインしていたのだが、なんか、その答えがわかったような気がする。
答えは、イエスで、しかも、沢山存在していたのだ!
Liza Mundyの"Code Girl" https://goo.gl/pxZUMF は、第二次大戦中に、アメリカは、ワシントン郊外に数千人の優秀な女性を集めて、暗号解読の仕事に従事させていたことを、初めて明らかにした。(Kindle版、ポチった。)
この本の副題、「The Untold Story of the American Women Code Breakers of World War II 」にあるように、この事実は、今まで、アメリカでも知られてなかったようだ。
兄弟や恋人が戦場で武器を取って戦っている時に、彼女たちは、暗号解読を通じて、戦争の勝利に貢献したということ。その中には、人並み外れて、優れた才能を発揮した女性もいた。
冒頭、日本軍の真珠湾攻撃の状況を知らせる手紙が引用されている。彼女らの仕事が、日本の暗号解読にも向けられていたことを知り、少し、複雑な気持ちになる。チューリングがナチスのEnigmaを破った話には、喝采したのにね。

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