Open-AI Theorem Proverの限界

【 Open-AI Theorem Proverの限界 】

セミナーは今日なのに、大事なことを書くのを忘れていました。

というか、途中で、セミナーの構成を変えたのですが、その時、先に作っていたショートムービーの公開を飛ばしてしまっていることに昨日になって気づきました。公開資料もその部分を埋めたものに更新しましたので、改めてアクセスください。

どたばたしてすみません。

抜けていたのは、Open-AI Theorem Proverのチームの論文の結論部分の紹介です。

彼らは、率直に、Open-AI Theorem Proverの証明能力には限界があることを認めています。その評価は、妥当なものだと思います。

「現在のその主要な限界は、二つあるいは三つ以上の自明ではない数学的推論をつなげていくことの無能力さにあると考えている。このことが、(例外的にではなく)整合的に数学オリンピックの問題に挑戦することを妨げている。」

「複雑な推論ステップを必要とする証明の多くは、現在のコンピュータの能力の地平を超えたところにある。我々が、たとえ挑戦的な数学オリンピックの問題のいくつかを解いたとしても、我々のモデルは、いまだこれらの競技の最も優秀な学生たちと競争するにははるかに遠い場所にいるのである。」

【「Open-AI Theorem Prover -- 論文の結論にみるその「限界」の認識」を公開しました 】

https://youtu.be/ICkF3ocX5JI?list=PLQIrJ0f9gMcPP8LOejaQQlYufAMEQbcdg

スライドのpdfは、次からアクセスできます。https://drive.google.com/file/d/12HljpZNPJl6b0G2XUDbhnka1wlndjavn/view?usp=sharing

セミナーの申し込みは、本日のセミナー開始(19:00)まで受け付けています。
https://math-proof.peatix.com/

このトピックのまとめページは、こちらです。
https://www.marulabo.net/docs/math-proof/

コメント

このブログの人気の投稿

マルレク・ネット「エントロピーと情報理論」公開しました。

初めにことばありき

人間は、善と悪との重ね合わせというモデルの失敗について