Grzegorczykの 「科学の探究」モデル 2 -- 情報の順序関係 --

【 Grzegorczykの 「科学の探究」モデル 2 -- 情報の順序関係 -- 】

11/26 マルゼミ「認識について考える 2 -- 認識の認識 –」の第二部「認識の発展のモデル」のショートムービーです。ご利用ください。



https://youtu.be/GTxay6owcx4?list=PLQIrJ0f9gMcPmqWCIYjND28DLB9SwQ_eX

スライドは、https://drive.google.com/file/d/1GIL63NkdusDhxDUAGQJFtGMeX_bn7rqB/view?usp=sharing からアクセスできます。

Grzegorczykは、科学的に得られた情報と科学的な論理との関係を次のように考えます。

  ある情報がある論理式の成立を「強制」する

こうした考えは、実は、「連続体仮説の独立性」を証明した J.P.Cohenが導入した独創的な「強制法」  Forcing Methodによるものです。

Grzegorczykは、CohenのForcing Method を「科学の探求の論理」として、解釈できることを示そうとしました。

そのためには、少し準備が必要です。

まず、科学の探究𝑅上の情報 𝛼, 𝛽,… に順序 ≻ を定義して(今回はここまでを扱います)、その上で、情報と論理式の「強制関係」を定義します。

科学の探究𝑅上の情報 𝛼, 𝛽,… は、探究が進むにつれ、ツリー上に枝分かれするかもしれません。探究𝑅上の任意の情報 𝛼, 𝛽について、𝛼 ≻ 𝛽 あるいは𝛽 ≻ 𝛼 のどちらかが成り立つとは限りません。こうした順序関係を「半順序」といいます。ただし、ある情報 𝛼 から出発した探究の枝の上の情報 𝛽 は、 𝛽 ≻ 𝛼 で、 𝛼の情報を全て含んでいます。

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