Paxosの働きをイメージする

 【「Paxosの働きをイメージする」を公開しました 】

1/29  マルレク「分散合意アルゴリズム (1) — Paxos」にむけ、ショートムービー「Paxosの働きをイメージする」を公開しました。ご利用ください。

https://youtu.be/HsmuIRZq8ps?list=PLQIrJ0f9gMcOTqmza5742zyEYjkApl_fF

今回から、Paxos のアルゴリズムの紹介を始めようと思います。

ただ、Paxosのアルゴリズムは複雑なので、それがどういう状況でどのような働きをしているのかのイメージを持ってもらうことから始めようと思います。

今回は、MSのクラウドAzureのデータ・ノードの多重化と、障害が起きた際のノードの再構成の振る舞いを紹介して、こうしたメカニズムが、基本的には Paxos の働きで支えられているという話をします。

この例では、次のような障害とそれからの回復操作を想定しています。

 ・ Primary の故障
 ・故障したSecondaryを除く
 ・修復したreplicaの追加
 ・新しいSecondaryの準備

重要なことは、こうした障害に際してのシステムの再構成が、自動的に行われるということです。クラウドの高い耐障害性、高い可用性は、こうしたメカニズムで支えられています。そうしたメカニズムは、クラウド以前には存在しなかったものです。

「分散合意」というのは、複数のノードからなる分散システムが、その内部で部分的な傷害が起きたとしても、外から見ると、共通の一つの意志を持つように振る舞うということです。

Paxosでは、その意思決定に「多数決」を用いることがあります。
今回の例では、4つのセカンダリーのうち、多数の3つのセカンダリーへの書き込みに成功した時点で(1つのノードへの書き込みができていなくとも)、このシステムへの書き込みは成功したものと反応します。

今回は、具体的なPaxosのアルゴリズムには踏み込みませんが、分散システムの中で、Paxosが、どのような働きをしているかの、イメージをもって貰えばいいと思います。

スライドのpdfは、次のURLからアクセスできます。https://drive.google.com/file/d/1Hd84oUOhU_QOfpdu3Fylld65UrfGFO1t/view?usp=sharing

以前の資料は、次のページからアクセスできます。https://www.marulabo.net/docs/paxos/


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