エントロピーには、興味がない?

【 エントロピーには、興味がない? 】

5/27 マルゼミ「エントロピー論の現在」は、明日 19:00 開催です。
ふるってお申し込みください。お申し込みは、次のサイトからお願いします。https://entropy-theory.peatix.com/

セミナーの解説資料をまとめたページはこちらです。
https://www.marulabo.net/docs/info-entropy5/

このセミナーに関するblogの記事(基本的にはFacebookへの投稿と同じものです)も、このページから読めるようにしました。YouTubeへの投稿とは、少し違った切り口になっていると思います。こちらのほうが読みやすいかも。どうぞ、ご利用ください。

「エントロピー論の現在というけど、エントロピーに現代的な意味なんかあるの?」

という声が聞こえてきそうです。

確かに、現代は、蒸気機関の時代でも、電信・電話の時代でもありません。ただ、セミナーのお誘いには、次のように書きました。

「しかし、その見かけ上の抽象性にもかかわらず、エントロピーについての認識は、振り返ってみれば、つねにその時代の現実的で技術的な課題と深く結びついていたことには、特別の注意が必要です。」

いくつか例をあげましょう。

 ● 4月に「量子情報と通信技術」というセミナーをしたのですが、現在の光通信技術の理論的基礎を作ったのが、「MaxEnt 最大エントロピー原理」を提唱し、「Bayesian推論」の理論を発展させた E.T.Jaynes であることは、IT技術者にはあまり知られていません。もちろん、光通信の基礎づけではMaxEnt が導きの糸になりました。いつか「光通信の基礎とエントロピー」というセミナーやりたいと思っています。

 ● 物理の世界では、「量子論」と「相対論」の統一という大きな課題があるのですが、そこで注目されているのが、「エンタングルメントのエントロピー」です。この分野では、日本の物理学者が、先駆的な研究をしています。この話も、是非、セミナーでやってみたいと思っています。

 ● 「量子通信」や「エンタングルメントのエントロピー」に興味がなくとも、エントロピーの問題は、現代の我々の日常生活のいろんなところに顔を出しています。「環境問題」や「生物多様性」の問題は、まさに、そうした問題です。今回のセミナーで紹介した、Leinster は、「生物多様性」の専門家です。実は、僕はあまり得意な分野ではないのですが、Leinsterらの議論の紹介ぐらいはできると思います。

今回のセミナー自体は、エントロピー論へのカテゴリー論の応用の入り口のところで終わっているのですが、このテーマについては、セミナー終了後も、ショートムービーを出していこうと思っています。ご期待ください。

今度、2月に行ったセミナー「String Diagramを学ぶ」の講演ビデオを公開します。これは、カテゴリー論の入門になっています。カテゴリー論に興味のある方は、こちらもあわせて、ご利用ください。

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