ADK: コード開発パイプライン・サンプル
【 コード開発パイプライン・サンプル 】 今回のセッションでは、Googleの”Agent Development Kit Tutorial“の、とても簡略化された「コード開発パイプライン」サンプルを紹介したいと思います。 サンプルのソース・コードはこちらから見ることができます。 https://google.github.io/adk-docs/agents/workflow-agents/sequential-agents/#how-it-works 【 何が「簡略化」されているのか?】 この「コード開発パイプライン」は、’simplified’とあるように、実際のコード開発の現場で行われているいくつかの側面を捨象したコード開発のモデルをAIで実装したToyプログラムです。 現在のプログラム開発の自動化の取り組みは、このサンプル・プログラムのレベルよりは、大分進んでいます。 ただ、この簡略化されたサンプルはプリミティブで制限付きのものですが、AI Agentを利用した開発自動化モデルの原型(Ur-Type)と考えていいと、僕は考えています。 そうした「進化」を確認するためにも、まず、最初に、このモデルでは何が「簡略化」されているのかを考えてみたいと思います。 この「コード開発パイプライン」のモデルには、「テスト」工程も「デバッグ」工程もありません。 【 現在の開発自動化の取り組み】 現在の開発自動化の取り組みについては、今回のセミナーに向けたセッション「ソフトウェア開発へのAI Agent導入の動向」の資料で 、ソフトウェア開発におけるAIエージェントの導入の現状を、特に次の各領域に焦点を当てて紹介してきました。 ・コード補完 ・テスト ・デバッグ ・コードレビュー https://drive.google.com/file/d/1NZKV4hTy8SrUuJvvT0Sxllk9boAjg6eY/view 主要AIエージェントの機能と性能(SWE-bench)は、表にまとめました。 これらについては、「AI Agent導入の動向 (音声による概要)」が簡便にまとめています。参照ください。 https://www.marulabo.net/wp-content/uploads/2025/05/AI%E3%82%A8%E3%83%BC%E...