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複雑性と重力 3

ブラウンとサスキンドの論文「複雑性理論の第二法則」を紹介しているのだが、それは、もちろん、ITの世界でも関心が高まりつつある「量子コンピュータ」に関連しているのだが、どこかずっと遠くをみていることが面白い。

「ブラックホールは、宇宙で一番高速なコンピュータである。ただ、このコンピュータは、何の役にも立っていない。」

もちろん、ブラックホールの内部にあるのは量子コンピュータだ。何の役にも立っていないというけど、それは、自身の量子状態を、カオスなスクランブルの時期を経て更新する。でもそれは、「計算過程」であると同時に、自然の「物理過程」そのものだ。ニュートンの木から落ちるリンゴだって、自分の運動を「計算」しているのかもしれない。

この論文が面白いのは、次のような問題提起をしていることだ。

ブラックホールの量子コンピュータは、その複雑性がマックスに達すると、お腹がいっぱいになって、もはや計算することができなくなる(かれらは、それをブラックホールの周りにはファイアーウォールができていて、なにものも侵入できないという「AMPSパラドックス」と結びつけて論じている。)それは、エントロピーが最大の状態になると、熱機関に「仕事」をさせることができなくなるのと同じだ。

ところが、そこに、qubitが一個落ち込むと、光速の衝撃波とともにスクランブルが始まるのだが、それでブラックホールの複雑性Cが大きく変わるわけではない。ただ、その複雑性の取りうる可能な最大値がCmaxが大きく変わるという。

K個のqubitからなるシステムの複雑性の最大値は2のK乗だ。一個のqubitが増えると、それは2の(K+1)乗になる。複雑性の最大値は、ちょうど二倍になる。

彼らは、システムが取りうる可能な複雑性の最大値と、そのシステムの現在の複雑性の差を、uncomplexity (先に「非複雑性」と訳した)と呼ぶ。熱力学でいう「ネガ・エントロピー」と同じようなものだ。uncomplexityがあると、我々は、そのシステムに「仕事」をさせることができる! もちろん、その仕事は「計算する仕事」である! uncomplexityは、量子コンピュータの「計算資源」なのである。

「伝統的な熱力学の理論は、断熱圧縮・熱機関・冷却機械・マックスウェルの悪魔等々の一連の思考実験を通じて発展してきた。量子複雑性を含めて、同じ…

複雑性と重力 2

量子論と相対論の統一の思考実験の舞台は、ブラックホールだ。

ブラックホールは、奇妙な性質を持っていて、質量と電荷と角運動量という三つの物理量しか持たない。外から見る限り、全てのブラックホールは、この三つの量でしか区別できないのだ。ウィーラーは、これを、「ブラックホールには毛がない」と言った。(毛は、三本はあるのだが。オバQと一緒だ。)

ブラックホールは、周囲のものすべてを飲み込むのだが、飲み込まれたものの持っていた情報は、全て失われたように見える。ホーキングは、ブラックホールのシンギュラリティ(特異点)で情報は失われるとした。それに反対したのが、トフートとサスキンドだ。

この論争は、半ば冗談めかして語られるのだが(論争で負けを認めたホーキングは、プレスキルに、「野球百科」を送ったらしい)、僕は深刻なものだったと考えている。それは、サスキンドの"Black Hole War"を読めばわかる。かれは正直に、ホーキングという「カリスマ」に対する激しい反発の感情を語っている。

この論争から、「ホログラフィック原理」が生まれ「境界」の重要性が認識され、それは、マルデセナによろAdS/CFT対応の発見に繋がっていく。

ブラックホールには、毛がないとして、それでは、その内部では何が起きているのだろうか? サスキンドの理論の基本的なイメージを述べる。

ブラックホールの内部の状態は、ある量子状態 |Q>をとっている。それがK個のqubitの状態として記述されるのなら、その複雑性の最大値はC_{max}は(maxはCの添え字)、2^K(2のK乗)で与えられる。

量子状態 |Q> (複雑性をCとしよう)を持つブラックホールに、(|0>+|1>)/√2で表されるqubitが一個吸い込まれたとしよう。その時、ブラックホールの量子状態は、|Q>から、|Q'> = (|0>⨂|Q> + |1>⨂|Q>)/√2 に変わる。qubit一個が取り込まれただけで、ブラックホールの量子状態は、全面的に組み変わることになる。

式は簡単だが、状態ベクトル|Q>が巨大な時には、この|Q>から|Q'>への状態変化には膨大な計算が必要になる。qubit一個でも、外部から何かがブラックホールに落ち込んだ…

複雑性と重力

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先に、量子情報理論での「量子テレポーテーション」を、エンタングル状態にある二つのミクロなブラックホールが形成する「ワームホール」をqubitが通り抜ける過程として解釈しようとする理論を紹介した。 今回は、現在進行中の量子論と相対論の統一を目指す動きの中で中心的な役割を果たしているのは、「複雑性」というコンセプトであることを紹介したい。 まず、ここでの「複雑性」の定義から。 サスキンドは、状態|A>と状態|B>との間の相対的な複雑性 C(A, B)を次のように定義する。
  C(A, B)= 状態|A>から状態|B>を得る為に必要な最小の量子ゲートの数
すなわち、C(A, B)は、|B> = gggg....|A> となるような最小の量子ゲートgの数である。 この時、C(A, B) =  C(B, A), C(A, B) = 0 iff A=B と、C(A, B) ≦ C(A, D ) + C(D, B ) (三角不等式)が成り立つ。こうして、相対的な複雑性 C(A, C)は、正規化された状態空間の計量(距離)になる。さらに、ある状態の絶対的な複雑性 C(A)を、単純な状態、すなわちエンタングルしていない状態への最小の距離として定義する。 こうして、量子の状態の空間に、この複雑性を計量とした複雑性の幾何学を構成できる。この幾何学上に、一般相対論の基本的命題との対応物を構築していく。「測地線」とか「最小作用の法則」が働く「作用」の量子複雑性幾何学バージョンが存在するのだ。 この対応づけが、驚くような対応関係を明らかにしつつ、面白いように進むのだ。 例えば、この量子複雑性は古典的なエントロピーに対応する。ただし、N個のqubitからなるシステムの複雑性の最大値は、2のN乗になるのだが、古典的な統計力学では、N個の状態からなるエントロピーの最大値はNである。 このことは、N個のqubitからなるシステムの量子複雑性が、2のN乗個の自由度を持ったシステムの古典的エントロピーのように振舞うことを示している。 それらの対応関係は、次の論文「量子複雑性の第二法則」に展開されている。先の紹介は、この論文の第一章を要約したものだ。もちろん、この論文のタイトルは、「熱力学の第二法則」との対応を強調したものだ。 "The Second Law…

六本木一丁目駅の不思議

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昨日は訪問先の渋谷のオフィスが見つからず困る。「〇〇ビル一階」の「〇〇ビル」はGoogle様のお告げでなんとかたどり着いたのだが、そのビルの一階には、めざすオフィスがないのだ。なんどさがしてもないものはない。 理由は簡単だった。一階と思っていた道路に面したエントランスが、実は二階だったのだ。坂道に建てられているビルには、時々そういうことがある。後から来た友人が、掲示板を見てすぐに気づいた。彼が来なければ、諦めて家に帰っていたと思う。まぎらわしい。(ちゃんと掲示板見ろよ。) 次の六本木一丁目のミーティングでも困る。相手が現れないので、メッセすると、「もうついてます」という。なんど店内を見回しても、いないものはいない。 もしやと思って店員さんに聞くと、「この近くタリーズ、三軒あります」という。 彼がいたのは一丁目店で、僕がいたのは三丁目店だった。二つの店は地下鉄の線路をはさんですぐ近くにあるのだが、六本木一丁目駅、工事中で、駅を通り向けることができないので、彼は、大回りをすることに。 あとになって、気づいたことがある。 彼がいった一丁目店が、本当は、僕も行こうと思っていた店だったことに。前に行ったことがある。その時は、駅員さんにずうずうしく「反対側に行きたいんだけど」と言ったら、通行証みたいのを渡されて、すんなり通してくれたんだ。彼にそのこと教えればよかった。 僕がいたお店は、実は、以前に行ったお店ではなく、違うお店で、初めてのお店だったことになる。同じタリーズなので気づかなかった。六本木四丁目のバス停で降りて、六本木一丁目駅に向かって最初に見つけたタリーズだったのだが、それが三丁目店だったんだ。 きっと、六本木の一丁目と三丁目と四丁目は、すぐ近くにあるんだと思う。おそらく二丁目も。
地図を調べてわかりました。

「六本木一丁目駅」は、一丁目と二丁目と三丁目の三つのエリアが、ちょうど接するところに建てられているんですね。近いはずです。

「泉ガーデン」があるのが一丁目、「グランドタワー」があるのが三丁目です。「アパホテル六本木一丁目駅前」の住所は、実は二丁目です。

二丁目と四丁目も近くて、「ガリシアヒルズ」は二丁目ですが、「Speee」は、もう四丁目です。二丁目と四丁目が隣り合っています。

一丁目、二丁目、三丁目、四丁目、全然、一直線上には並んでいません。といって、綺麗に渦巻き状…

コップの中の「宇宙」

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11月の講演も一段落したので、今回は、もう少し基本的な話をしようと思う。

量子情報理論や複雑性理論が、現代の物理学の中心課題である量子論と相対論の統一に重要な役割を果たしているという話である。

以前にも、量子論と相対論の統一については、ここで、サスキンドとマルデセナによる「ER=EPR」理論を紹介してきた。

 ●「量子論と相対論の統一としての ER = EPR 」https://goo.gl/fah5bn
 ●「ER=EPRに先行したもの (超入門編)」https://goo.gl/FxTjR2

この分野で、この間、大きな進展がある。課題をスローガンにすることの好きなサスキンドは、もう「GR=QM」というスローガンを掲げている。GRはGeneral RelativityでQMはQuantum Mechanicsだから、「一般相対論=量子力学」ということだ。

「GR=QM」については、サスキンド自身による、次のビデオがわかりやすい。"QM=GR?" https://goo.gl/WKYNdD
(論文で言えば、"Dear Qubitzers, GR=QM." https://goo.gl/weJedZ )

この理論的進展に、決定的な役割を果たしているのが、量子情報理論での「量子テレポーテーション」を、もつれ合ったミクロな二つのブラックホールの間の「ワームホール」をqubitがくぐり抜けることとして捉え直そうというアイデアである。
(図は、"Teleportation Through the Wormhole" https://goo.gl/pX6d9P から)

「ワームホール」は、アインシュタインが1935年に予見した、二つのブラックホールを繋ぐ「橋」である。サスキンドやマルデセナら現代の物理学者は、このワームホールの存在が、二つのブラックホールがエンタングル(もつれあい)状態にあることと同じであると考えている。

ただ、アインシュタイン=ローゼンの「ワームホール」は、誰も通り抜けることはできないものだったのだが、これが通り抜けられることになれば、どうなるか? 彼らは、「量子テレポーテーション」がそれに当たるという。

こうしたブラックホールは、どこにでも存在していると彼らはいう。(理論的には、そうした主張は新し…

稚内に初雪

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稚内についに雪が降りました。 一週間前にも「稚内に初雪」というニュースが流れたのですが、僕の知り合いは、だれもその「初雪」をみていなかったのです。今日は、ちゃんと誰にもわかる形で降りました。この程度の雪は、毎年、早ければ10月の終わりには降るのですが。 一週間前の幻の「初雪」も「観測史上最も遅い初雪」だったのですが、実際は、それより一週間も遅いというのが本当のところかなと思います。 東京は、今年は暖冬で、去年のようには雪は降らない可能性があるのですが、稚内で雪が降らないということはありえません。 面白いことに、稚内の人は、あまり「今年は暖冬で雪が少ないだろう」とは言いません。「今年は雪が少ないだろう」と思った途端、倍返しのようにとんでもないドカ雪に降られる経験をなんどもしているからです。 でも、今年は、雪がすくないといいなあ。

連続セミナー第三回「人工知能と量子コンピュータ」の様子です

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今日の角川さんでの連続ナイトセミナー「人工知能を科学する」の第三回「人工知能と量子コンピュータ」の様子です。参加された皆さん、3時間の長い時間、お疲れ様でした。 前回のマルレクすこし飛ばしすぎだったようで今回は少し反省して、「NP-完全」という概念にフォーカスして、全体の流れを伝えることに語り口を変えてみました。どうだったんでしょうね? 今日の資料です。ご利用ください。https://goo.gl/ymYfFY このシリーズ次回は、12月14日開催の「人工知能と哲学」です。ご期待ください。

パソコン甲子園2018の結果です。

【プログラム部門】  1位 筑波大学付属駒場高校
 2位 北九州工業高専
 3位 開成高校
 4位 N高校
 5位 灘高校
 6位 京都府立堀川高校
 7位 東京都立両国高校
 8位 灘高校 審査員特別賞
 灘高校 【モバイル部門】  グランプリ 
  沖縄高専
 ベストアイデア賞
  大阪府立大手前高校
 ベストデザイン賞
  鳥羽商船高専 ------------ モバイル部門グランプリの沖縄高専(女子二人のチーム)の作品は、沖縄を訪れる外国人観光客を対象にしたアプリ。レストランや食堂の日本語のメニューをカメラで写すと、その食品の説明が画像とともに日本語・英語・中国語(今の所は)で表示される。宗教やアレルギーの有無を入力すると、食べていいものなのかを教えてくれる。よくできている。 ------------ 帰り道、遠藤さんと上野の「デリー」でカレーを食べる。お店に置かれていた「上野のれん会」発行の無料のパンフレット「うえの」が、とてもよくできているのに感心する。

角川連続講座 第三回「人工知能と量子コンピュータ」

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あさって 11/19のセミナーですが、「はじめに」の部分できました。(遅い!)遅かったせいか、まだ、席に余裕があります。よろしかったら、聴きに来てください。https://lab-kadokawa71.peatix.com/ 資料公開しました。ご利用ください。https://goo.gl/ymYfFY ---------
はじめに
--------- 人工知能のもっとも基本的な問題の一つは、機械と人間にとっての「認識」の限界を正確に知ることであると僕は考えている。 量子コンピュータの登場が、こうした問題にどのような新しい地平を切り開くのかということは、人工知能論にとっては大事な問題である。 こうした観点から、量子コンピュータと量子複雑性理論については、これまでいくつかの機会で紹介してきたのだが、計算可能性理論や複雑性理論そのものについては、あまり語ってこれなかった。 今回は、第一部で、改めて複雑性理論の中核である「NP-完全」問題という不思議なコンセプトを説明しようと思う。「NP-完全」の発見なしには、複雑性理論は生まれなかったと言っていい。その理論的インパクトは、計算可能性理論の創出にゲーデルの不完全性定理が与えたインパクトと同じものだと思う。 「NP-完全」問題は、基本的に、力まかせの総当たりでやれば必ず解は見つかるはずというところが、どう頑張っても原理的に証明することが不可能な命題が存在することを主張する「不完全性定理」とは異なっている。 ただ、総当たりで問題を解くには、n個の条件が成り立つか否かというように問題を単純化しても、試すべき条件の組み合わせは、2のn乗個になる。nが小さいうちは(例えば、n=10なら、1024個の場合をチェックすればいい)なんとかなるのだが、nが大きくなるにつれ、問題は、文字通り指数関数的に難しくなる。それは、総当たり法では、現実的には、全く手に負えない問題となる。 量子コンピュータに対する期待の一つは、それがn-qubitの入力に対して、それに対応する2のn乗個の状態の演算を同時に実行することができるので、それをNP-完全問題の攻略に利用できるのではないかというものである。 量子コンピュータなら、NP-完全問題も解けると思っている人も少なくないのだが、それは誤解である。そんなにうまくはいかないのだ。その誤解を解くことが、「NP-完全…

届かない郵便

簡易書留で送られた新幹線の切符を取り逃がし「みどりの窓口」に並ぶ破目に。もちろん、あとで旅費の精算はしてもらえるのだが。面倒くさい。 不在ということで、切符は送り主に返送されたらしいが、昨日の時点ではまだ送り主に届いてなかった。早く着かないと、明日の指定券なので、先方が指定券払い戻しできなくなるんだけど。(先方もいい迷惑だろうな) アマゾンやクロネコのサービスに慣れてしまうと、不在配達の通知票を一回おいただけで、時間切れで送り返すというのは、どうかと感じてしまう。届かなかったことと返送されたことの追跡確認はできたのだけど、それは、今回の場合は、あまりありがたいサービスではない。 たしかに、宅急便のようになんども再訪問するのは過剰サービスなのかもしれないんだけど。 それに、僕、天地神明に誓って(いつから、神様信じるようになったんだい)、不在配達の通知受け取ってないんだけど。 切符は手に入れたし、まあ、いいか。
関係者の皆様、おさわがせしてすみません。

ETロボコンでwakhokチーム優勝する

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ETロボコン2018ガレッジニア部門で、ネパール出身のゴータム先生率いる、wakhok(稚内北星学園大学)チームが、「最優秀賞」「一般審査部門最高賞」「IPA賞」を受賞し、ガレッジニア部門のタイトルを総取りしました。

受賞したプロジェクトは、5000年前から使われている「石臼」を現代に蘇らせようとするもの。ソーラーパネルで発電した電気を使って、音声コマンドで、石臼でコーヒーを引くもの。次のビデオをご覧ください。https://goo.gl/Gbz7Af 昨日、築地の大沼に集まった ひでやさん、川添さんと僕は、10数年前、一緒にネパールに行っていました。佐藤直生 さん、石原直樹 さん、ひがやすお さん、一戸伸哉 さん もカトマンズで一緒でした。 ひでやさんと川添さんは、その時以来の再会で「懐かしいね」という話をしていたばかり。 カトマンズで、wakhokの主催でJavaコンテストを開いたのですが、優勝したのはとても優秀な高校生でした。あの子は、今、どうしてるのかな。

MaruLabo 「大沼」へ

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今日は、稚内に初雪が降ったというニュースを見たのだが、彼女に聞くと「ふってないわよ」という。稚内のどこかで、一瞬降っただけらしい。 今日は、MaruLaboのメンバー 古川新君・ Hideya Kawaharaさんと、築地の川添真智子さんの「 大沼」に行ったら、 佐々木さんとMSの 廣瀬さんにあった。狭い世界だ。


企業内 量子コンピュータ勉強会

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今日は、とてもいい経験をしました。 ある会社さんが、社内の勉強会に僕を呼んでくれて、朝10時から夕方6時まで(もちろん休憩を含めてですが)「紙と鉛筆で学ぶ量子情報理論基礎演習 I」をみっちり展開することが出来ました。 社内勉強会に呼ばれるのは、これで二社目なのですが、僕の予想を超えて、今回は20名以上の人が参加してくれました。 先日のIBMさん会場でのセミナーでも、社内セミナーというわけではなかったのですが、IBM社内の人がたくさん熱心に参加してくれたのが、とても印象的でした。 IBMさんを含めると、量子コンピュータに興味を持っている社員が一定数以上いる会社は、少なくとも、これらの3社以上存在することがわかったのは、嬉しいことです。 相変わらず、時間配分が下手で、最後はいろいろ駆け足になってしまっていろいろ反省もしているのですが、この「紙と鉛筆」の基礎演習講座、もう少し頑張って続けてみようかと思っています。

丸山の今後の講演について -- 冬は「哲学」しようと思います

11月17日角川さんで開催の、連続ナイトセミナー「人工知能を科学する」の第三回のテーマは、「人工知能と量子コンピュータ」です。講演概要については、最後をご覧ください。https://lab-kadokawa71.peatix.com/

12月14日開催の「人工知能を科学する」の第四回目のテーマは、「人工知能と哲学」です。こちらもご期待ください。

この「人工知能と哲学」では、ペンローズの計算主義批判を取り上げたいと思っています。僕は、ペンローズの大ファンなのですが、彼の「量子脳」の議論には反対なのです。

この「人工知能と哲学」を皮切りに、冬の間、すこし「哲学」的な話もしたいと思っています。

次回のマルレクのテーマは、「意味の形式的理論」です。「意味の意味」については、様々な議論があるのですが、「理論とそのモデル」というモデル論的なアプローチを中心に、意味の形式的な理論について考えたいと思っています。現実的な話題としては、DiffbotやBERTの話題も取り上げようと思います。

次回の「楽しい数学」のテーマは、「数理哲学入門2 -- 「同じ」を考える」です。一年前に亡くなったヴョブドスキーのメモリアルで、彼が根本的に刷新した「型の理論」の話をしようと思います。その理論が、数学の基礎づけに大きな影響を与えたことを、「「同じ」とは何か?」という問いに対する探求として説明できればいいと思っています。

少し違う角度から、また、専門家でなくてもわかることから、我々の「認識」の能力の不思議さについて考えられればいいと思っています。冬の哲学三講座、ご期待ください。

最後に、量子コンピュータ関連の取り組みについてです。

先日のマルレク、量子フーリエ変換にフォーカスしようとしたのですが、テクニカルな議論が多すぎて、あまりうまく伝わらなかったのではと、反省しています。こちらは、「紙と鉛筆で学ぶ量子情報理論 II」でフォローします。

今月の「人工知能と量子コンピュータ」ですが、次のような話をしようと思っています。

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11/17「人工知能と量子コンピュータ」講演概要
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量子コンピュータが、人間の認識の「限界」をどのように拡大するかは、人工知能の未来を考える上で、重要な問題です。

BQP(量子コンピュータで多…

Mojaveの電源トラブル

Mac の新しいOS Mojaveの電源トラブルについての現状です。 Mojaveにしてから、電源アダプターにつないでいても、バッテリーの充電ができなくなるという現象に悩まされていました。 結論から言うと、つい先日公開されたMojaveのバージョンアップ(10.14 --> 10.14.1)で、この問題、解決されてるように見えます。まだ、4日しか経っていないのですが。 楽観できないのかもしれませんが。 Mac Shopにマシンを持ち込んで、「ハードに異常はありません」と言われた日が最悪で、1日に、7−8回、あんなリセットやこんなリセットを繰り返したのですが、状況良くならず、バッテリーが完全になくなると初めて充電が可能になると言う状態でした。 ただ、その後、電源の完全エクスパイアーを二度ほど経験したある日から、状態が急によくなりました。3日ほど、正常な状態が続いて、Facebookに「うちのマシンは「自然治癒力」を発揮しました」と投稿しようとした目の前で、バッテリーの充電ができなくなりました。ばかやろうです。 今回は、その3日の記録を1日更新しました。前回は、「自然治癒力」頼みでしたが、今回は、Apple様のOSバージョンアップ頼みですので、根拠はないですが、たぶん、ききめは大きいと考えています。 (マシンが自然治癒しただけなのかもしれません。そういえば、僕が、この時期、数日風邪で寝込んだのは、Macの病気が、僕にうつったからかもしれません。僕のバッテリーもエクスパイアーしましたから。) ありがたいMojaveの最新版 10.14.1 ですが、別のトラブルも抱えているようです。HDMIのドライバーが更新されたのか、いままで問題なかったプロジェクターへの接続がうまくいきません。 先日のMSさんでのマルレクでは、プロジェクターに繋がらず(一瞬だけ繋がるけど、すぐ繋がらなくなる)、他の人からマシンを借りて(Mojaveの10.14でした)、講演をする羽目に。 これ、困るんだけど。 一難さって、また一難。 「それでも、新しい方が好き。」
Mac Shopでは、OSのダウングレードを勧められました。 多分、僕がちょっと軽い「病気」なんですね。

11/2 マルレクの様子です。

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本日のマルレクの様子です。たくさんの方のご参加ありがとうございました。 マイクロソフトの 佐藤 直生さん、今回もお世話になりました。  内容少し詰め込みすぎでした。来年から始めようと思っている6時間コースの「紙と鉛筆で学ぶ量子情報理論基礎演習 II」で、きちんとフォローして行きたいと考えています。今日の内容、きっと完全に理解できるようになると思います。乞うご期待。



11/2 マルレク「量子アルゴリズム入門」の講演資料です。

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11.2 マルレク「量子アルゴリズム入門 -- 量子フーリエ変換を学ぶ」https://q-algorithm.peatix.com/ の講演資料です。https://goo.gl/DkRZHK ご利用ください。 大変、申し訳ないのですが、11/2マルレクの開始時間が変更になりました。会場 19:00から確保したのですが、直前まで同じ部屋でイベントがあるとのこと。 参加者が少ないならなんとかなるとも思ったのですが、参加申し込みが140人あって満員状態なので、30分遅らせて、19:30からの開始にしたいと思います。こちらの確認ミスです。すみません。 今回のは、2時間の入門講座・概論講座ですが、全体像を掴むにはいいのではと思っています。来年からは、演習形式の「紙と鉛筆で学ぶ量子情報理論 II -- 量子アルゴリズム編」を始めたいと思っています。こちらも、よろしくお願いします。

息子の所に息子が生まれて一ヶ月。

まだ5kgぐらいなので、まだまだ小さい。息子はガタイがでかいので、その何十分の一ぐらい。でも身長は5cmも伸びた。一月に、5cm背が伸びた経験、自分の記憶にはない。これで普通だというから、赤ちゃんはすごい。

よく寝て、よく泣く。

寝るのは僕も得意だが、「世界の終わり」のように、全身でガン泣きする。赤ちゃん、ジムにもマラソンにも行かないが、泣くことが、自然な運動になっているんだと思う。僕も、泣きたいことはあるし、運動不足なので、あんなふうに泣いてみたいものだと思う。(真似しない方がいいのだろうか?)

僕も子育てはしていたのだが、すっかり、忘れていたことがあった。赤ちゃんは、一ヶ月もしないうちに笑うことを覚えるんだ。

笑う時、何考えているんだろうと思ったが、決して彼のアタマは空っぽではない。目があいてものの動きを追い、耳は音に反応するようになっている。彼のアタマの、現在進行中の変化は猛烈なものだ。きっと、僕が10年間考え続けたとしても、僕のアタマの変化は、彼の一ヶ月の変化にはかなわないだろう。

そういう時に、笑い始めるんだ!

快楽原理や自己中心性や強化学習マシン、いろいろ説明はあるのだろうが、考え始めることと笑い始めることが一緒に始まるというのが、なんだか知らないが、素晴らしい!

僕も、笑いながら考えようと思う。
(真似しない方がいいのだろうか?)

連続講座「人工知能を科学する」第二回「人工知能と自然言語」

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昨日(10/26)の角川さんでの連続講座「人工知能を科学する」第二回「人工知能と自然言語」の様子です。沢山のご参加ありがとうございました。 あと講演終わってからの打ち上げの様子です。
実はこの間風邪で寝込んでいました。
皆様も、風邪など引かぬようお気をつけください。

Videos from Prospects in Theoretical Physics 2018

rom Qubits to Spacetime,” the title of 2018's Prospects in Theoretical Physics program, took place from July 16–27, 2018, and covered topics ranging from the connections between quantum information and the structure of spacetime, to how information is shared between subsystems and is manipulated by the dynamics, and how quantum effects can be included in black hole thermodynamics. Introduction to Information Theory by Edward Witten Holographic Entanglement Entropy I by Matthew Headrick Quantum Field Theory and Entanglement by Edward Witten Quantum Information and the Black Hole Interior 1 by Ahmed Almeiri Light Rays and Black Holes I by Edward Witten Holographic Entanglement Entropy II by Matthew Headrick  Quantum Information and the Black Hole Interior II by Ahmed Almeiri Entanglement in QFT by Thomas Faulkner