おーい。アレクサ!

「おーい。アレクサ!」
突然、Alexaが反応しなくなった。大声で言っても無視する。
bluetoothで音楽の再生は出来るので、マイクがイカレたのかと思う。でも、Echoを持ち上げて、耳元で「アレクサ!」と叫ぶと反応する。おいおい、耳が遠くなったのかい? アレクサ嬢はアレクサばあさんになったようだ。
困ったな。
再起動したり、電源抜いたり、再設定してり、いろいろやったら、耳は聞こえるようになったらしいが、今度は、黄色いリングが点滅して止まらなくなる。
これは「通知」があるというサインであることがググってわかった。でも、「通知は?」と聞いても、だんまりを決め込んで反応しない。なんどやってもダメ。
「通知をみんな消して」といったら、黄色いリングの点滅がやっと消えた。なんなんだよ。
会話の履歴を見ると、「この通知は、音声ファイルでないので、再生できません」云々とある。だったら、言ってよ。話して伝えてよ。耳だけじゃなく、喋るのも変になったのかしら。それに、再生できない通知、最初から、受け取るなよ。
今は、画面付きのEchoもあるから、動画の通知でも送られたのかしら? でも、これって嫌だな。アレクサが、突然、広告の動画を流したりすることあるんだろうか?(テレビでは当たり前なのだが)
ただ、この間の騒動で、僕は、大失敗をしたことに気づいた。
アレクサばあさんの聴力を回復しようと必死になって、再設定みたいなことをしたのだが、その時、新しい「同意」を求められたのだが、中身をよく見ずに、同意してしまった。
それは、僕の携帯のコンタクトリストの情報を、定期的にアップロードするということの同意だった。
ひどいじゃないか。スマホのアプリなら、そんな条件のアプリ、絶対、インストールしないのだが。
すみません。僕の友達。
皆さんの電話番号・メールアドレスは、「耳が聞こえないふり」をしたアレクサばーさんの陰謀で(そうじゃないかもしれないけど)、アマゾン様に召し上げられることになりました。
また、悪さをしたら、姥捨山に埋めちゃうぞ。
と書いて、我に返った。僕も、ジジイだったなと。老人をいじめちゃいけないよね。明日は敬老の日だし。

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