投稿

パソコン甲子園2018の結果です。

【プログラム部門】  1位 筑波大学付属駒場高校  2位 北九州工業高専  3位 開成高校  4位 N高校  5位 灘高校  6位 京都府立堀川高校  7位 東京都立両国高校  8位 灘高校 審査員特別賞  灘高校 【モバイル部門】  グランプリ    沖縄高専  ベストアイデア賞   大阪府立大手前高校  ベストデザイン賞   鳥羽商船高専 ------------ モバイル部門グランプリの沖縄高専(女子二人のチーム)の作品は、沖縄を訪れる外国人観光客を対象にしたアプリ。レストランや食堂の日本語のメニューをカメラで写すと、その食品の説明が画像とともに日本語・英語・中国語(今の所は)で表示される。宗教やアレルギーの有無を入力すると、食べていいものなのかを教えてくれる。よくできている。 ------------ 帰り道、 遠藤 さんと上野の「デリー」でカレーを食べる。お店に置かれていた「上野のれん会」発行の無料のパンフレット「うえの」が、とてもよくできているのに感心する。

角川連続講座 第三回「人工知能と量子コンピュータ」

イメージ
あさって 11/19のセミナーですが、「はじめに」の部分できました。(遅い!)遅かったせいか、まだ、席に余裕があります。よろしかったら、聴きに来てください。 https://lab-kadokawa71.peatix.com/ 資料公開しました。ご利用ください。 https://goo.gl/ymYfFY --------- はじめに --------- 人工知能のもっとも基本的な問題の一つは、機械と人間にとっての「認識」の限界を正確に知ることであると僕は考えている。 量子コンピュータの登場が、こうした問題にどのような新しい地平を切り開くのかということは、人工知能論にとっては大事な問題である。 こうした観点から、量子コンピュータと量子複雑性理論については、これまでいくつかの機会で紹介してきたのだが、計算可能性理論や複雑性理論そのものについては、あまり語ってこれなかった。 今回は、第一部で、改めて複雑性理論の中核である「NP-完全」問題という不思議なコンセプトを説明しようと思う。「NP-完全」の発見なしには、複雑性理論は生まれなかったと言っていい。その理論的インパクトは、計算可能性理論の創出にゲーデルの不完全性定理が与えたインパクトと同じものだと思う。 「NP-完全」問題は、基本的に、力まかせの総当たりでやれば必ず解は見つかるはずというところが、どう頑張っても原理的に証明することが不可能な命題が存在することを主張する「不完全性定理」とは異なっている。 ただ、総当たりで問題を解くには、n個の条件が成り立つか否かというように問題を単純化しても、試すべき条件の組み合わせは、2のn乗個になる。nが小さいうちは(例えば、n=10なら、1024個の場合をチェックすればいい)なんとかなるのだが、nが大きくなるにつれ、問題は、文字通り指数関数的に難しくなる。それは、総当たり法では、現実的には、全く手に負えない問題となる。 量子コンピュータに対する期待の一つは、それがn-qubitの入力に対して、それに対応する2のn乗個の状態の演算を同時に実行することができるので、それをNP-完全問題の攻略に利用できるのではないかというものである。 量子コンピュータなら、NP-完全問題も解けると思っている人も少なくないのだが、

届かない郵便

簡易書留で送られた新幹線の切符を取り逃がし「みどりの窓口」に並ぶ破目に。もちろん、あとで旅費の精算はしてもらえるのだが。面倒くさい。 不在ということで、切符は送り主に返送されたらしいが、昨日の時点ではまだ送り主に届いてなかった。早く着かないと、明日の指定券なので、先方が指定券払い戻しできなくなるんだけど。(先方もいい迷惑だろうな) アマゾンやクロネコのサービスに慣れてしまうと、不在配達の通知票を一回おいただけで、時間切れで送り返すというのは、どうかと感じてしまう。届かなかったことと返送されたことの追跡確認はできたのだけど、それは、今回の場合は、あまりありがたいサービスではない。 たしかに、宅急便のようになんども再訪問するのは過剰サービスなのかもしれないんだけど。 それに、僕、天地神明に誓って(いつから、神様信じるようになったんだい)、不在配達の通知受け取ってないんだけど。 切符は手に入れたし、まあ、いいか。 関係者の皆様、おさわがせしてすみません。

ETロボコンでwakhokチーム優勝する

イメージ
ETロボコン2018ガレッジニア部門で、ネパール出身のゴータム先生率いる、wakhok(稚内北星学園大学)チームが、「最優秀賞」「一般審査部門最高賞」「IPA賞」を受賞し、ガレッジニア部門のタイトルを総取りしました。 受賞したプロジェクトは、5000年前から使われている「石臼」を現代に蘇らせようとするもの。ソーラーパネルで発電した電気を使って、音声コマンドで、石臼でコーヒーを引くもの。次のビデオをご覧ください。 https://goo.gl/Gbz7Af 昨日、築地の大沼に集まった ひでやさん、川添さんと僕は、10数年前、一緒にネパールに行っていました。佐藤直生 さん、石原直樹 さん、ひがやすお さん、一戸伸哉 さん もカトマンズで一緒でした。 ひでやさんと川添さんは、その時以来の再会で「懐かしいね」という話をしていたばかり。 カトマンズで、wakhokの主催でJavaコンテストを開いたのですが、優勝したのはとても優秀な高校生でした。あの子は、今、どうしてるのかな。

MaruLabo 「大沼」へ

イメージ
今日は、稚内に初雪が降ったというニュースを見たのだが、彼女に聞くと「ふってないわよ」という。稚内のどこかで、一瞬降っただけらしい。 今日は、MaruLaboのメンバー  古川新 君・  Hideya Kawahara さんと、築地の 川添真智子 さんの「 大沼」に行ったら、  佐々木 さんとMSの  廣瀬 さんにあった。狭い世界だ。

企業内 量子コンピュータ勉強会

イメージ
今日は、とてもいい経験をしました。 ある会社さんが、社内の勉強会に僕を呼んでくれて、朝10時から夕方6時まで(もちろん休憩を含めてですが)「紙と鉛筆で学ぶ量子情報理論基礎演習 I」をみっちり展開することが出来ました。 社内勉強会に呼ばれるのは、これで二社目なのですが、僕の予想を超えて、今回は20名以上の人が参加してくれました。 先日のIBMさん会場でのセミナーでも、社内セミナーというわけではなかったのですが、IBM社内の人がたくさん熱心に参加してくれたのが、とても印象的でした。 IBMさんを含めると、量子コンピュータに興味を持っている社員が一定数以上いる会社は、少なくとも、これらの3社以上存在することがわかったのは、嬉しいことです。 相変わらず、時間配分が下手で、最後はいろいろ駆け足になってしまっていろいろ反省もしているのですが、この「紙と鉛筆」の基礎演習講座、もう少し頑張って続けてみようかと思っています。

丸山の今後の講演について -- 冬は「哲学」しようと思います

11月17日角川さんで開催の、連続ナイトセミナー「人工知能を科学する」の第三回のテーマは、「人工知能と量子コンピュータ」です。講演概要については、最後をご覧ください。https://lab-kadokawa71.peatix.com/ 12月14日開催の「人工知能を科学する」の第四回目のテーマは、「人工知能と哲学」です。こちらもご期待ください。 この「人工知能と哲学」では、ペンローズの計算主義批判を取り上げたいと思っています。僕は、ペンローズの大ファンなのですが、彼の「量子脳」の議論には反対なのです。 この「人工知能と哲学」を皮切りに、冬の間、すこし「哲学」的な話もしたいと思っています。 次回のマルレクのテーマは、「意味の形式的理論」です。「意味の意味」については、様々な議論があるのですが、「理論とそのモデル」というモデル論的なアプローチを中心に、意味の形式的な理論について考えたいと思っています。現実的な話題としては、DiffbotやBERTの話題も取り上げようと思います。 次回の「楽しい数学」のテーマは、「数理哲学入門2 -- 「同じ」を考える」です。一年前に亡くなったヴョブドスキーのメモリアルで、彼が根本的に刷新した「型の理論」の話をしようと思います。その理論が、数学の基礎づけに大きな影響を与えたことを、「「同じ」とは何か?」という問いに対する探求として説明できればいいと思っています。 少し違う角度から、また、専門家でなくてもわかることから、我々の「認識」の能力の不思議さについて考えられればいいと思っています。冬の哲学三講座、ご期待ください。 最後に、量子コンピュータ関連の取り組みについてです。 先日のマルレク、量子フーリエ変換にフォーカスしようとしたのですが、テクニカルな議論が多すぎて、あまりうまく伝わらなかったのではと、反省しています。こちらは、「紙と鉛筆で学ぶ量子情報理論 II」でフォローします。 今月の「人工知能と量子コンピュータ」ですが、次のような話をしようと思っています。 --------------------- 11/17「人工知能と量子コンピュータ」講演概要 --------------------- 量子コンピュータが、人間の認識の「限界」をどのように拡大するかは、人工知能の未来を考える上で、