MaruLabo KnowledgeHub バージョンアップについて
MaruLabo KnowledgeHub がバージョンアップされました。
https://marulabo-knowledge-hub.vercel.app/
改めて、このバージョンアップの概要を紹介したいと思います。2週間前のFaceBookでの告知は簡単なものでした。詳細は、リンク・画像付きの丸山のblog投稿を参照ください。
https://maruyama097.blogspot.com/2026/08/marulabo-knowledgehub.html
今回のバージョンアップの中心は、検索Boxの機能強化です。図の赤い枠で囲った部分です。赤枠の下に簡単な説明が表示されています。
【 マルレクのコンテンツに対する質問に答えられます】
特に、検索Boxの質問にAIが応答する機能は、大幅に強化されています。
「エントロピーについて教えてください」
「LLMの意味の理論について教えてください」
「AIの数学的証明述べ能力について教えてください」
といった質問を入力すると、きちんとこたえてくれます。
例えば、「エントロピーについて教えてください」と入力した場合の回答例です。
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Q. エントロピーについて教えてください。
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かしこまりました。「エントロピー」について、講演資料とセミナーの情報をもとにご説明いたします。
エントロピーという概念は、時代とともにその姿を変えながら、私たちの理解を深めてきました。元々は19世紀に熱力学の分野で定式化され、統計力学の基礎となりました。この頃のエントロピーは、物質の「乱雑さ」の尺度として捉えられていました。例えば、同じ「水」でも、分子が規則正しく並んだ「氷」のエントロピーは低く、分子が自由に動き回る「水蒸気」のエントロピーは高くなります [計算科学とエントロピ… p.3] 。
20世紀に入ると、エントロピーは情報理論の世界で「情報量」として再定義されました。これは、ビット列のような情報においても、規則的な並び(例えば100個の"0"が続く場合)はエントロピーが低く、ランダムな並びはエントロピーが高いと考えることができる、という考え方です [計算科学とエントロピ… p.3] 。この情報理論における「情報」は、物理的な熱力学の「エントロピー」と同じ数学的形式を持ち、共通の構造を持つことが示されています [量子情報とエントロピ… p.29] 。
そして21世紀には、物理学の基礎理論の中で「エンタングルメントのエントロピー」として、さらに再定義されています [エントロピーと情報理… p.5] 。これは、量子情報の世界における重要な概念となっています。
これらのエントロピーの変遷や、その本質を学ぶための入門講座として、 情報とエントロピー入門 があります。この講座では、熱力学から情報理論までを扱い、ボルツマン・シャノン・クロスエントロピーを通信技術やAI最適化と結びつけて解説しています。
また、エントロピーと情報理論を軸に、量子情報理論の基礎を学ぶ入門セミナーとして エントロピーと情報理論 — 量子情報理論入門 もございます。このセミナーでは、数学的背景から量子コンピュータへの接続までを概観します。
さらに、エントロピー論の現在を概観するセミナーとして エントロピー論の現在 では、シャノン・エントロピーの特徴づけやChainルールなどを解説しています。
興味深いことに、決定論的なデータ処理は情報を増やすことはなく、むしろ情報を減らすだけであるという側面もあります。これは、エントロピーを情報と捉えた場合に、直観に反するように見えるかもしれませんが、矛盾ではありません。
これらの概念は、量子通信の世界においても重要な役割を果たしています [量子情報とエントロピ… p.87] 。
他にも、エントロピー論とカテゴリー論の関係性を解説する エントロピー論とカテゴリー論 や、計算科学とエントロピーをコロモゴロフ複雑性やアルゴリズム論的情報理論で解き明かす 計算科学とエントロピー といったセミナーもございます。
フォン・ノイマンやシャノンといった偉大な研究者たちも、「エントロピー」が何であるかについて深く探求してきました [量子情報とエントロピ… p.36] 。
他にもご質問がございましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。
【 関連セミナーと関連コンテンツの表示 】
そればかりではありません。
次のように、質問に関連したセミナーについての情報を知らせてくれます。
あわせて、それらの複数のセミナーから、関連するコンテンツをすぐに参照可能な形で表示してくれます。このエントロピーについての質問では、講演資料やYouTube動画だけでなく、丸山のblog投稿を含めて、50近いコンテンツにアクセスできます!
【 MaruLabo KnowledgeHubの実装について 】
MaruLabo KnowledgeHubの実装に興味をお持ちの方もいらっしゃると思います。
このバージョンアップを実装したMaruLaboのひでやさんのコメントを紹介します。
「Embedding Model は、話の流れで使っていた cl-nagoya/ruri-v3-70m / HuggingFace をやめて、gemini-embedding-2 にしました(動画等もembeddingできるやつです)。性能的には格段に良くなったはずで、自由質問への回答の精度が上がったとは思うのですが、見た目はそこまで顕著な違いは今のところ感じていません。Embeddingサーチ後のRerankingと回答の生成は引き続き gemini-2.5-flash-lite にやってもらっているので、当然と言えばそうなのですが。」
「また同時に、Embeddingの保存先を、Chroma Cloud から、codex の熱心な推薦に従って Qdrant に変更しました。codex君曰く、Pythonでの実験的な利用ならChromaが良いが、実運用システムでは Qdrant が最もお勧めとのこと。
バックエンドを大きく変えた(且つ、データを全て embeddingしなおした)ので、不具合がポロポロでましたが、今はすべて修正されているはずです。ご確認くださいませ。」
「今回の改修で一つ明確に改善されたのは、自由質問した時の反応速度ですね。
今までは、ruri-v3-70m / HuggingFace でembedding を取得するのに時間が数十秒かかる場合があったのですが、gemini-embedding-2 はバックエンドが常時動いているのでレスポンスがとても良い!」







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