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「真打」になれない僕

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といっても落語の修行の話ではなく、Audibleの「リスナー・レベル」の話です。 Audible、時々聴いているのですが、先週、その「リスナー・レベル」に、次の「レベル到達まであと30時間」と表示されているのに気づきました。その次のレベルの名前が「真打」なんです。 なら「真打」になってやろうと思って聴いていたんです。確かに、聴いた分だけ順調に、30時間、29時間、28時間 ... と減っていっていたのですが、「レベル到達まであと1時間」までカウント・ダウンが進んでから異変が起きました。 いくら聴いても、その1時間が減らないのです。 おとついは、24時間 Audibleを聴き続けて見ました。それでも「レベル到達まであと1時間」の状態は変わりません。ちなみに、24時間寝ないでAudible聴いていたわけではありません。ちゃんと寝てました。僕は、これまでも(「二つ目」までは)、「睡眠学習」にAudibleを活用していました。(あは) なんでだろう? 「寝ながら聴くのはけしからん」とおもったのかしら? 「師匠」が「お前は、二つ目に格下げじゃ」と考えたのかしら? よくわかりません。 「睡眠学習」の実験を続けようと思います。

「丸山不二夫レクチャーズ」リンク

MaruLaboのページ  https://www.marulabo.net/  を更新して、この5-6年の間の講演資料のリンクを整理しました。ご利用ください。 資料をダウンロードしなくても、ページで資料が読めるようになっています!  というのは嘘で、それが目標なのですが、大きすぎてGoogle Driveで表示できない資料(よくありました)は、まだ「表示できないからダウンロードして」というのが、かなり出ています。 現在、ページでの資料の表示が可能になるように、全力で(嘘)、ファイルの分割作業に取り組んでいます。(ぼちぼちやります) 採録した「最古」の資料は、これかな? 「大規模分散システムの現在」 http://bit.ly/2InvU5F  2013年7月のものです。今では、「大規模分散システムの遠い過去」ですね。 IT業界長いので、10年前、15年前、 ... にさかのぼれば、まだ山のように書いたものはあるのですが。今は、「古文書」です。少し、悲しいです。  「シジフォス」  「賽の河原の石積み」  「祇園精舎の鉦の音」 うーん。 まあ、いいか。 「袖擦り合うも他生の縁」(パラレル・ワールドだ!)。 「これも因果と諦めて」、前に進むしかないですね。 (ほんとかな?)

丸山の6-7月の講演予定

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6-7月の丸山の講演予定です。 7月29日開催の次回マルレクは、「もう一つの人工知能技術」というテーマで、論理的・数学的推論をコンピュータで行うという課題を考えようと思います。今回は、基本的・原理的な問題を扱う予定ですが、プログラムの仕様からの自動生成や、プログラムの整合性のチェックといった実践的な問題とも接点のある領域です。ご期待ください。 それぞれの詳細については、別ポストで紹介しようと思います。 6月3日のマルレク「暗号技術の現在」のフォローアップの、マルレク・サブゼミ「三時間で学ぶShorのアルゴリズム」については、すでに申し込み受付を開始しています。 https://shor.peatix.com/view 6/21   マルレク・サブゼミ    「 三時間で学ぶShorのアルゴリズム 」     7/6  MaruLabo+角川    「 量子コンピュータで学ぶ量子プログラミング入門 」 7/9  MaruLabo+角川    「 初めてディープラーニング学ぶ人のための数学入門1      --- ニューラルネットで行列を理解する 」 7/29  マルレク    「 論理的・数学的推論を計算する -- もう一つの人工知能技術 」

人間の記憶・機械の記憶

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丸山 不二夫さんの初めてタグ付けされたFacebookの写真 https://www.facebook.com/fujio.maruyama/videos/696310690800560/ Facebookから、こんな通知が。いつ「初めてタグ付けされたか」なんて覚えてないよ。人間の記憶と機械の記憶は、少し違うのかな。ちょっと気持ち悪い気もする。 もっとも、機械には、人間と同じような記憶 -それは「覚えている」という「意識」 - は、ないようにもおもう。機械の「記憶」は、情報を保存する機能とそれを検索する機能の組み合わせ。 あれ、人間の記憶も、この点では同じか。 「意識」の有無で機械を責めるのもヤボな気もするので、他のことを考える。 そうだ。僕は、君が覚えていた情報を忘れていた。悔しかったら、人間のように忘れて見せろ。君には出来ないだろう。 (実は、昔のこと、君のおかげで想い出したことは、内緒。) (それに、それで、僕は、機械に「勝てた」と言えるかは、かなり疑問。いや、負けている。) でも、人か亡くなれば、その人の持つ記憶は、失われるように、機械の記憶も、例えばFacebookという会社が無くなれば、失われるんだね。同じだね。 やはり、そこまで行く前に、生きてるうちに、いろいろ忘れることが出来るのが、機械には出来ない人間の能力かな?  と考えて、自分のボケを、正当化しよう。

6/21 マルレク・サブゼミ 「3時間で学ぶ Shorのアルゴリズム入門」について

6/3 マルレク「暗号技術の現在」のフォロー・アップのセミナーとして、6月21日次のセミナーを開催します。  日時; 2019年6月21日 19:00~22:00  場所: 五番町グランドビル 7F / KADOKAWA セミナールーム  テーマ:「3時間で学ぶ Shorのアルゴリズム入門」  申し込みページ: https://shor.peatix.com/view 講演概要 6/3のマルレク「暗号技術の現在」では、暗号技術が現在の「公開キー暗号/RSA暗号」から「ポスト量子暗号」に大きく変わろうとしているという話をしました。こうした変化を引き起こした最大の原因は、25年前に発見された「Shorの素因数分解アルゴリズム」です。 RSA暗号は、大きな素数p,q 二つの積である大きな数Nが、たとえNを知っていても、現在のコンピュータでは、その素因数p,qを求めることがとても難しいという事実をその基礎にしています。公開キー暗号は、コンピュータでも分解できないこのNを、事実上、皆の前に公開するという暗号方式です。Shorは「量子コンピュータを使えば」、Nの素因数分解が極めて高速に可能になることを発見しました。それは、「公開キー暗号/RSA暗号」が、簡単に破られるということを意味しています。 ではなぜ、こうした発見が25年間も「暗号技術に対する脅威」とは見なさなかったのでしょうか? その理由は簡単なものです。それは、「量子コンピュータ」が、すぐにも実現する技術とは見なされなかったからです。現時点でも、大きなNに対して、Shorのアルゴリズムでその素因数を求められる量子コンピュータは存在しません。 ただ、20年後40年後は、どうなっているでしょう?  近年になって、量子コンピュータの「実現可能性」について、大きな認識の変化があります。基本的には、いままでよりかつてなく多くの人が「いつか、確実な時期はわからないが、量子コンピュータは実現するだろう」と考えるようになってきました。Shorのアルゴリズムに対する関心が、新たに高まっているのは、そうした背景があります。NSAやNISTが、「ポスト量子暗号」への動きを本格化しているのは、当然のことだと思います。 1. 量子コンピュータではなぜ高速な計算ができるのか?  量子コンピュータでは

6/3 マルレク「暗号技術の現在」の講演資料です。

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6/3 マルレク「暗号技術の現在」の講演資料です。ご利用ください。 http://bit.ly/30YB8gP お申し込みは、次のサイトからお願いします。残席わずかです。 https://qcrypt.peatix.com/   --------------------------------   「暗号技術の現在」 はじめにから   -------------------------------- 暗号には「秘密」がつきものであった。1955年、数学者のJohn Nashは、 NSAに対して「鍵の計算に指数関数的時間のかかる」方法を使えば、「誰にも破れない暗号を簡単に作れるようになる」という手紙を送っている。1970年代の初めには、イギリスの情報機関GCHQの科学者たちが、今日の公開キー暗号と同じものを作り上げていた。それはNSAも知っていた。ただ、それらは全て「機密」とされ、世に知られることはなかった。 なぜ、「機密」にされたかといえば、securityの問題は、第一義的に”National Security”の問題だからということなのだが、なぜそうした技術が、広く実用化されなかったという点に関して言えば、別の問題があったことに気づく。それは、当時のコンピュータには、少なくとも経済的には、こうした複雑な計算を実行する計算能力が十分ではなかったのである。 現在の暗号化技術の基本が出来上がるのは、1976/1977年のことである。その技術の真価は、80年代のコンピュータのコンシューマライゼーション(PC-AT, Windows, …)を経て、90年代半ばのインターネットのグローバルな拡大、経済活動のグローバル・ネットワーク化、個人のネットワークへの登場を通じて、全面的に開花する。この技術なしでは、今日のネットワークの成功はなかったろう。 このことは、同時に、暗号化技術が、もはや、もっぱら ”National Security”のみにかかわる技術ではなくなったことを意味する。今では、誰もが暗号化技術を必要とし、誰もがそれを、オープンな「標準技術」として利用できる。それは、大きな変化である。 暗号化技術は、その時代で利用可能なコンピュータの計算能力、その時代で利用可能な通信基盤に大きく依存している。それは歴史的に変化するものだと僕は考え

自然

この前、5月なのに、サロマで39.5度になったりして、北海道のこと、ちょっと心配している。 6月末には、サロベツ原野にいっせいにエゾカンゾウの花が咲く。見事なものだったのだが、このところパッとしない。湿原が乾燥化して、ササが侵入しているのだ。 乾燥化は、異常気象のせいというより、牧草地が拡大し用水路が整備されて水の流れが変わり、湿原の水位が下がったことが影響しているらしい。 都会から来た人は、どこまでも続く緑の牧草地をみて、「すごい、大自然!」と感激する人も多いのだが、花いっぱいのサロベツ原野をみて欲しかったと思う。牧草地は、本当は「自然」ではないのだから。 まあ、それでも、「全部が、ゴルフ場みたいだ!」といわれるよりは、ましだと思う。(意外と多い。ビジネスマンに。) 連休中に、稚内に帰って、ペンケ・パンケで、数万羽の(ごめん。数えてはいません)鳥の群れを見て、すごい! みんなにも見せたいと思った。一瞬、観光資源になると思ったのだが、多分、無理だと気が付いた。だって、僕一人が近づいても、何千羽が逃げ出すのだから。    地元紙の記事で、僕の家の近くの「大沼」にも、今年は白鳥が三万数千羽飛来したことを知った。昔はここに白鳥なんかこなかった。「白鳥おじさん」という人がいて、彼が大沼で地道に餌付けをしていた。 でも、「白鳥おじさん」の努力のせいだけでないと僕は思う。 かつて稚内市は人口6万を超えていた。今は、三万数千に減少している。今に、人口が飛来する白鳥の数より少なくなるのかもしれない。(昔から、牛の数には負けていたのだが。) 過疎が進むと、自然が戻るのだと思う。 サロベツを脅かすササの話に戻ろう(牧草地のことはおいておいて)。宗谷地方には、高い木がない。100年ぐらい前に、大きな山火事があって、森が全て失われ、ササが跋扈するようになったらしい。 昔、稚内の大学にいた頃、北大の演習林の人たちと仲良くなって、シュマリナイの演習林の施設で講演をしたことがある。そこで聞いた話が面白かった。(そこでご馳走になったコイ料理もうまかった。シュマリナイ湖は人造湖で、コイも養殖している) 「先生、今は、ササが圧倒的に勝っているように見えますが、時間が経てば、ササは木には負けるんです。300年もすれば、鬱蒼とした森林が復活します。」 そ