9/4 マルレク「量子情報とエントロピー」講演ビデオ公開
【 9/4 マルレク「量子情報とエントロピー」講演ビデオ公開 】
9月4日に開催したマルレク「量子情報とエントロピー」の講演ビデオ公開しました。
解説資料、講演資料、講演ビデオは、次のページからアクセスできます。ご利用ください。
https://www.marulabo.net/docs/info-entropy3/
【 なぜ、「エントロピー」が重要なのか 】
20世紀は、科学・技術が飛躍的に発展した時代でした。特筆すべきは、20世紀前半の量子論・相対論の成立を画期とした科学的自然認識の拡大と、20世紀後半のコンピュータ・通信技術の成立・発展による、技術的情報世界の拡大です。
自然科学が対象とする「物質の世界」と、IT技術が対象にする「情報の世界」は、異なる世界のように見えます。ただ、21世紀の科学・技術は、この二つの世界の交差するところで発展するだろうと、丸山は考えています。物質の世界と情報の世界という二つの世界を結びつける、重要な概念が「エントロピー」です
【 なぜ、「量子情報」なのか 】
今回のセミナーで伝えたかったことの一つは、「量子の世界」に飛び込んだ時、「物質の世界」と「情報の世界」のつながりが、より一層明確に見え始めるということです。
こうした現象は、20世紀後半から21世紀初頭にかけて、科学・技術の非常に広い分野で確認できることです。
このセミナーの第一部では、20世紀の後半に明らかになった情報の世界は物質の世界とが密接に繋がっていることを示す次のようなエピソード達を紹介しようと思います。
・エントロピーの再発見
1950年代 -- シャノンの情報理論
1950年代 -- シャノンの情報理論
・なぜ、コンピュータは電力を消費し、熱くなるのか
1960年代 -- ランダウアーの原理
1960年代 -- ランダウアーの原理
・エントロピー概念の三つ目の起源
1970年代 -- エントロピーとコルモゴロフ複雑性との接点
1970年代 -- エントロピーとコルモゴロフ複雑性との接点
・情報過程は物質過程である
1980年代 -- Church-Turing-Deutsch Principle
1980年代 -- Church-Turing-Deutsch Principle
【 講演ビデオの構成 】
講演ビデオは、次の4つの動画から構成されています。
● Part 0 「物質の世界」と「情報の世界」
https://youtu.be/xNxVeNTd_Qs?list=PLQIrJ0f9gMcOujPfbCOKdbM1t3kN0nde9
● Part 1 情報の世界と物質の世界とのつながり
https://youtu.be/6OX0mmugmTs?list=PLQIrJ0f9gMcOujPfbCOKdbM1t3kN0nde9
● Part 2 量子情報技術の応用の展望
https://youtu.be/nO-k0z77i7Q?list=PLQIrJ0f9gMcOujPfbCOKdbM1t3kN0nde9
● Part 3 たとえ話で理解する「量子暗号」
https://youtu.be/sIdT6tKWfVM?list=PLQIrJ0f9gMcOujPfbCOKdbM1t3kN0nde9
少し長いので、解説動画のショートムービーを先に見ることをお勧めします。
https://youtu.be/FkLWWR8OWs8?list=PLQIrJ0f9gMcOLx0Fm-G0wbNnIRr-GfP2z
このセミナーの続編は、「計算科学とエントロピー -— コロモゴロフ複雑性とアルゴリズム論的情報理論」になります。https://www.marulabo.net/docs/info-entropy4/
「エントロピー」に関連した丸山の講演は、次のページにまとめてあります。こちらも、
リニューアルしました。是非、ご利用ください。
https://www.marulabo.net/marulabo-entropy/
https://www.marulabo.net/marulabo-entropy/
コメント
コメントを投稿