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ガリガリくん

中華でも食べようと外に出たのだが、近くのお店が「店舗改装中」で臨時休業。ちょうど来たバスに乗って高田馬場まで出る。 ピザでも食べようと、駅前の「Oyster & Pizza」の店に入ったら、ランチメニューからピザが消えていた。まあ、しょうがない。 セブンイレブンでちょっと買い物をしたら、クジが一つひけるという。アイスの「ガリガリくん」が一本当たる。 困ったな。 バス乗って家帰る頃には、溶けちゃうじゃん。他の用事も済ませようと思っていたのだけど、予定全部やめて、一路帰ることに。 こんな時に限って、バスがこない。 急いで、タクシー乗って帰ろうとも思ったが、一本100円?のアイスのためにタクシー代払うの変じゃない? と踏みとどまる。 バスに乗って家に帰ると、大丈夫。アイス、溶けてはいない。意外と持つんだね。 予想外のこともあったけど、アイスをゲットして、今日は、いいことあったことにしよう。あとは、冷凍庫にアイス入れたこと、忘れないことだ。

パワポに数式を貼るの嫌になる

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blogを始めた理由の一つは、Facebookでは数式がうまくかけないことだった。Web上のblogならLaTexが使える。 ただ、他にも面倒なことがある。それは、blogとプレゼン用のパワポと数式の入力方法が異なること。同じ式を二通りの方法で入力するのは面倒くさい。 皆、考えることは同じなのか、昨日、ネットを探したら、LaTexの表記をパワポに貼り付けるツールをいくつか見つける。ただ、有名そうなTexPointというのをインストールしようとしたのだけど、うまくいかない。2011年を最後に更新が止まっている。他のも、Macのパワポには対応していないようだ。 結局、日本製のTexClipというのを使おうということに。これは、うまく動いてくれた。昨日は、そこまで。 今日、DNC論文の実装解説部分をスライドにする作業を始める。 最初は、DNCのコントローラとなるLSTMの数式での表現。以前のマルレク用にLaTexで書いたことがあるので、これは楽勝。LSTMが多段になって、入力の連結部分が一つ増えただけだから。 今日は、スマホの液晶部分がはがれ始めたり(バッテリーが膨らんだのだと思う)、ネットバンキングがパスワードカードとの連携がうまくいかずロックされたり、イベントがらみでも色々あって、忙しかったのだが、雑用終えて、続きの仕事をしようとしたら、急にやる気がなくなった。 きっかけは、次の式。 式というより、変数が並んでいるだけなので、LaTexに落とすのは難しくない。でも、やる気が出ない。この作業に意味があるのかと考えてしまう。(もっと、気分的なものだけど) この式、簡単なことを、難しく表現しているだけなのだから。スライドに載せる意味はないと思う。 DNCのソースでは、こうなる。 こっちの方がずっとわかりやすい。 https://github.com/deepmind/dnc/blob/master/access.py TensorFlowのソースは、ごちゃごちゃして読みにくいものが多い。ただ、このDNCのソースは、とてもキレイ。感心する。 コメントを見ると、次のように変数は、LaTex表記になっている。 # v_t^i - The vectors to write to memory, for each

ABC 2017 Spring 「人工知能の歴史を振り返る + MaruLaboの活動について」

5月28日、高輪の東海大学で行われる日本Androidの会のイベント ABC 2017 Spring で、Androidの会学生部とMaruLaboの主催でセッションを持ちます。 トピックは二つあります。 一つは、これからAI技術を学ぼうとする学生・IT技術者を対象に、人工知能研究の歴史を振り返り、現在の到達点のオーバービューと将来の課題について講演します。 「今、AIに何ができるのか?」あるいは、同じことですが、「今、AIに何ができないのか?」を正確に知ることは、「バラ色」でも「暗黒」でもないAIの未来を考える上で大事なことだと思っています。 もう一つのトピックは、未来のAI技術の担い手である学生たちが、今、何を準備すべきか、また、我々大人の世代が彼らにどういう支援ができるのかということに関連しています。 学生がAI技術を学ぼうとする上で、大きな問題の一つは、AIを学習・研究する上で必須のハードウェア環境が、多くの大学では十分に整備されていないことです。 MaruLaboは、意欲のある学生に無償でAIの学習・開発環境を提供することを目的としています。つい先日、MaruLaboはは、一般社団法人としての認可を受けました。セッションでは、MaruLaboの今後の活動について報告し、支援を訴えたいと思います。 多くの皆様の来場を期待しています。 ------------------------------------------------ ABC 2017 Spring 「人工知能の歴史を振り返る + MaruLaboの活動について」 ------------------------------------------------  日 時:5月28日 15:00 - 15:45  場 所:東海大学高輪校 4202番教室    講 演:   「人工知能の歴史を振り返る」 丸山不二夫   「MaruLaboの活動について」  古川新  申し込みサイト:https://goo.gl/KRzRE1

トーク・セッション・シリーズ 「人工知能と私たちの未来」について

最近、AIをめぐる自分の議論が少し専門的になりすぎているように感じています。それはそれで必要なことだとも思っているのですが。 ただ、いろんな人に、もっとAIのことを知ってもらえればいいなと思っています。 今度、孫泰蔵さんの会社Mistletoe(「ミスルト」と読みます)さんの主催で、「人工知能と私たちの未来」というトーク・セッションをシリーズで開催することになりました。 「マルレク」はIT技術者、「MaruLabo」は学生をターゲットにしているのですが、今回の取り組みは、一般の人(これも変な言い方かもしれませんね)を対象にしています。 僕の講演の後に、みんなで一時間ほど議論しようというものです。トークの司会は、西村真里子さんが担当します。 第一回は、「子育てママ」を対象にした「子育てママ」編です。 第二回は、「起業家」編 第三回は、「デザイナー」編と続きます。 あまり、普通の人にAIの話をしたことないし、「子育てママ」とは、縁もゆかりもないので(昔「主夫」してましたが)、うまくいくのか心配ですが、生暖かく見守ってもらえればと思います。 興味のある方、ぜひ、ご参加ください。 お申し込みは、次のサイトから。 http://ailife201701a.peatix.com/ --------------------------------------------- トーク・セッション・シリーズ 「人工知能と私たちの未来」 第一回「子育てママ」編 ---------------------------------------------  日 時:2017/06/18 (日) 13:00 - 16:00  場 所:STRATUS TOKYO -Mistletoe Base Camp Tokyo  定 員:50名  参加費:1,500円  講 演:丸山不二夫  司 会:西村真里子  概 要: 人工知能技術は、私たちの生活を大きく変えるポテンシャルを秘めています。その変化の波は、今後、何世代かに渡って持続し、社会のあらゆる分野に浸透する可能性があります。 大事なことは、私たちは、人工知能技術の最初の立ち上がりの時期に立ち会っているということです。現在の私たちが、この技術にどう受け入れていくかが、この技術と

可微分ニューラルコンピュータとは何か?(3)実験の課題

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システム概論(続き) 総合的な質問に答える実験 我々の最初の実験では、質問応答を実行するDNCの能力を調査した。 DNCと他のニューラルネットワークアーキテクチャを比較するために、bAbIデータセットを検討した。これには、テキスト推論の側面を真似るように設計された20種類の総合的な質問が含まれている。 データセットは、短い「ストーリー」スニペットとそれに続くストーリーから推測できる答えの質問から構成される。例えば、「ジョンはグランドにいます。ジョンはフットボールをピックアップしました」というストーリーに続いて「フットボールはどこにありますか?」という質問に、グラウンド」と答えには、 システムは2つの裏付けの事実を組み合わせる必要がある。「羊はオオカミを恐れています。」「ガートルードは羊です。」「ネズミはネコを恐れています。」「ガートルードは何を恐れているのですか?」(答え、「オオカミ」)では、基本的な演繹能力(および引っ掛けへの耐性)をテストする。 我々は、1つのDNCを、それぞれにつき10,000のインスタンスを持つ20種類の質問タイプを、すべて一緒に訓練を行い、2種類の質問に対して、タスク失敗(> 5%エラーと定義)で3.8%の平均テストエラー率を達成できることを発見した。 7.5%の平均誤差と6回の失敗したタスクが、過去の最高の学習結果であった。 我々はまた、DNCがLSTM(現在のところ、ほとんどのシーケンス処理タスクのベンチマークとなっているニューラルネットワーク)とニューラルチューリングマシンの両方よりも優れた性能を発揮することも発見した。 グラフ実験 このような文章は、グラフの形式で簡単に表示することができる。たとえば、”John is the playground”は、2つの名前付きノード、’Playground’と ‘John’、名前付きエッジ ‘Contains’によって接続されている。この意味で、多くのbAbIタスクにおける命題で表現される知識は、基礎となるグラフ構造上の制約のセットと同等である。 実際、機械学習が直面する多くの重要なタスクには、解析木、ソーシャルネットワーク、知識グラフ、分子構造などのグラフデータが関係して

量子論と相対論の統一としての ER = EPR

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現代の物理学の大きな課題が、量子論と相対論の統一にあることを知っている人も多いと思う。ある人は、"Super String Theory"が「万物の理論」として成功していると思っている。また、ある人は(僕もそうだったのだが)、String Theoryに対抗する「量子ループ重力理論」に期待を寄せていた。 ただ、物理学の統一をめぐる、こうした対立図式は、今ではいささか古いものになろうとしている。前世紀末のマルデセナによるAdS/CFT対応の発見によって、量子論と相対論の統一の新しい切り口が開かれた。マルデセナはサスキンドと共に、前稿で紹介した2013年のER = EPR論文を発表する。 ER = EPR理論が主張していることは、ブラックホールを結ぶ 「Einstein-Rosenブリッジ」が存在して(ER)、それが、素粒子の「量子エンタングルメント」(EPR)と等しいということ。 この図は、サスキンドの論文 "Copenhagen vs Everett, Teleportation, and ER=EPR"  https://arxiv.org/pdf/1604.02589.pdf  からのもの。 ER = EPRの左辺ERは重力理論(相対論)を、右辺EPRは量子論を表していると思えば、ER = EPR理論が、両者の統一理論だということはわかりやすいかもしれない。 サスキンドの議論はわかりやすい。「難しい数学を使わなくても、高校生にでもわかる数学で、物理は説明できる」とどこかで言っていた。立派なことだ。 サスキンドのわかりやすい論文があったのだけれど、なぜか今日は見つからなかった。 論文を読まなくても、サスキンドの次の二つのビデオがER = EPRの入門にはいいと思う。 "ER = EPR" or "What's Behind the Horizons of Black Holes?" - 1 of 2  https://goo.gl/UtdSkr "ER = EPR" or "What's Behind the Horizons of Black Holes?" - 2 of 2  htt

ER=EPR

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アインシュタインは、先のEPR(Einstein, Podolsky, Rosen)論文を5月に公開してすぐに、ローゼンと一緒に、次の論文を公開する。1935年7月のことだ。この論文をER論文と呼ぶことがある。 "The Particle Problem in the General Theory of Relativity" 「相対性の一般理論における粒子の問題」 https://goo.gl/KG4mjp 一般には、二つのブラックホールを結ぶ「橋」が存在しうることを発見した論文だと言われている。この「橋」は、"Einstein-Rosen Bridge" と呼ばれる。別名「ワームホール」とも呼ばれる。(ただ、"wormhole" でWeb をググっても、あまりスジのいい情報は引っかからない。) 1935年に、アインシュタインは、「エンタングルメント」(ただし、パラドックスとして)と「ワームホール」を発見しているのである。ほぼ同時期に行われた、この二つの発見に何か関連があるのだろうか?  80年前になされるべきこうした問いかけを、現代に蘇らせたのは、マルダセナ(Maldacena、AdS/CFT 対応の発見者)とサスキンド(Susskind)だった。2013年の論文 "Cool horizons for entangled black holes"   https://goo.gl/wU1pKK  で、二人は、大胆な仮説を提示する。 「二つのブラックホールの間のアインシュタイン・ローゼン・ブリッジは、二つのブラックホールのミクロな状態のEPR状の相関関係(エンタングルメント)によって生成される。 ...  我々は、これを ER = EPR 相関関係と呼ぶ。別の言葉で言えば、ERブリッジは、その中では、量子システムに関連するEPRが、アインシュタインの重力の記述に弱く結合している特殊なタイプのEPR相関関係なのである。」 要するに、1935年にアインシュタインが発見した「エンタングルメント」と二つのブラックホールを結ぶ「アインシュタイン・ローゼン・ブリッジ」は、スケールが全く違うのだが同じものだというのである。これを、「ER = EPR仮説」と呼ぶ。