天才 ディラック

 【 天才 ディラック 】

複雑なものを理解しようとする時、複雑なものをどのように表現するかという問題は、とても大事です。

「それは、単なる表現手段・表記法の問題で、対象の物理的・数学的本質とは関係ない」と考える人がいるかもしれません。ただ、僕は、そうではないだろうと考えています。優れた表記法は、対象全体の見通しをよくし、新しい洞察を可能にするからです。

量子の世界を記述するのにディラックが考案した「ket記法」は、とても優れたものです。ディラックの物理学上の業績をよく知らなくても、「ket記法」だけでも、彼の「天才」をうかがい知ることができると思います。

量子の世界を知る上で、ディラックの「ket記法」は、必須のツールだと思います。興味ある方は、次のページをご覧ください。

 「ケット |k> で理解する量子の世界」 https://www.marulabo.net/docs/ket-talk/

String Diagram も、量子の世界を記述する新しい表現法の一つです。そこでは、「数式」ではなく「図式」が利用されています。

興味深いことに、ディラックの「ket記法」とString Diagram との間には、対応関係が存在します。今回は、その話をしようと思います。


ショートムービー「ket記法との対応」を公開しました。 

https://youtu.be/Qw4sjm-mb6U?list=PLQIrJ0f9gMcPSp_fL7-LZW0yOwYXyvXtb

スライドのpdfは、次からアクセスできます。https://drive.google.com/file/d/1iR5QumVG_zs3FnqBZ2o84NAyL04nGU-6/view?usp=sharing

このシリーズのまとめページは、こちらです。ご利用ください。https://www.marulabo.net/docs/category01/

セミナーのお申し込みは、次のページからお願いします。
https://string-diagram.peatix.com/

コメント

このブログの人気の投稿

マルレク・ネット「エントロピーと情報理論」公開しました。

初めにことばありき

宇宙の終わりと黒色矮星