量子通信の世界

 【 「量子通信の世界」を公開しました 】

9/3 マルレク「量子情報とエントロピー」にむけて、ショートムービー「量子通信の世界」を公開しました。お楽しみください。

https://youtu.be/gT1-6b0d1lc?list=PLQIrJ0f9gMcOLx0Fm-G0wbNnIRr-GfP2z

まとめページは、 https://www.marulabo.net/docs/info-entropy3/ です。スライドのpdfにアクセスできます。

9/4 マルレクでは、情報とエントロピーにまつわる、様々なエピソードを紹介しようと思っています。ぜひ、お申し込みください。https://info-entropy3.peatix.com/

今回の登場人物は、Charles H. Bennett とPeter Shorです。
Shorは、有名な「ショアのアルゴリズム」のショアですが、今回紹介するのは、それとは別の彼の仕事についてです。

トピックスは、「量子暗号」と「量子テレポーテーション」と「量子エラー訂正」の三つです。前の二つはベネットの、最後の一つはショアの仕事です。

「量子暗号」について。

「RSA公開キー暗号の安全さは、公開キーが簡単には素因数分解されないことに依存している。強力な計算パワーを持つマシンが登場すれば、公開キーが破られる可能性はある。ただ、量子の性質を利用すれば、どんな計算パワーでも破れない、公開キーの構成が可能だ。
しかも、悪意のある第三者が、公開キーの構成を「盗聴」して、それを再構成しようとしても、それは現実的には不可能であることが保証される。」

「量子テレポーテーション」について。

「量子Aと量子Bがエンタングルメント状態にある時、量子Aの状態変化は、瞬時に量子Bに反映される。たとえAとBとが、どんなに離れていても。このことを利用して、量子Xの状態を、遠く離れた場所に転送することが可能となる。このことは、量子状態のコピーを禁じた量子情報論の「No Cloning定理」にも、光速を超えた情報伝達を禁じた相対論の原理とも矛盾しない。」

「量子エラー訂正」について。

「ハミング・コードは、冗長なbitを付加して転送されたbit の誤りを検出し訂正する。これは古典bitに対するものだが、同様なことが、量子bit=qubit に対しても可能である。すなわち、qubitの誤りを検出し、それを訂正する量子回路を構成できる。」

次の資料を参照ください。

● 2019/06/03 マルレク
「暗号技術の現在 — ポスト量子暗号への移行と量子暗号」https://www.marulabo.net/docs/cipher/ 
● 2020/08/28 マルゼミ
「量子通信入門 – 量子レレポーテーションと Entanglenent Swapping」
https://www.marulabo.net/docs/teleportation-2 

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