中なおり
【 中なおり 】
MacBookの調子がおかしくなったのは、今年に入ってからです。
突然、画面が切れたと思ったら、バッテリーが空になっていました。問題は、充電アダプターを繋げているのに、充電がされないこと。
SMCリセットなどいろいろやってみたのですが、回復せず、泣く泣く諦めました。
本当は諦め切れず、四つのキーの同時押しで手を引き攣らせながら、時々、想い出しては蘇生を試みました。でも、意識は戻りませんでした。
このマシンを惜しんだのには、理由があります。12インチの画面の小型で、重さ1kgを切る軽量のマシンは、僕の仕事のスタイルでは、必要だったからです。
というのも、僕は、この10年以上、ソファーやベッドの上で横になったままで、片手でPCをもったままで仕事をしています。もちろん、もう一方の手で、高速ブラインドタッチができます。というのは大嘘で、一本指でキーを叩いています。
このスタイルだと、寝たきり老人になっても仕事ができるはずなので、近い将来を見越した良いスタイルだと思います。
もう一台、現役のM2−MacBook Air があるのですが、こいつは14インチで大きく、片手で持つにはちょっと重いのです。このところ、何回かやってみたので、腕の筋肉は鍛えられたかもしれません。
しかし、不思議なこともあるもので、MacBookが死んでから二週間ほどたったある日、電源をいれてみたら、MacBookが生き返ったのです。
「これで、寝ながら仕事ができる。」
詳細な蘇生術は省略しますが、この一週間ほど、騙し騙し、MacBookで仕事ができました。
ところが、昨日の発作は強烈だったようで、いろいろ手を尽くしたのですが、意識は戻りません。この一週間は機械の「中なおり」だったのかもしれません。
この文章は、重いMBAをこたつに乗せ、正座して書いています。
(やれば、できるじゃないか。それが普通。)
(でも、寝ている方が、生産性は高いと思う。)
(馬鹿なこと言ってんじゃないよ。)
(じゃ、君も寝ながらで仕事してみろよ。)
Apple Storeに連絡しました。
電源回路の故障だろうということですが、基板全体の交換になるそうです。見積もり費用は、7万8千円だそうです。
このマシン7年前のものです。スペックはCPU i7, メモリー16G、SSD 512Gそんなに悪いものではありません。ただ、すでに2回有償修理に出しています。
残念ながら、僕が欲しい小型軽量の「寝ながらマシン」は、Let's Note かVaio ぐらいしか見つかりません。この二機種、昔、僕もよく使っていました。ただ、どっちも高いですね。
(だから、MBAがあるなら、椅子と机で、正座して仕事しろ!)
(やなこった。きっと、体に悪い)
三度目の修理に出すか、悩ましいです。
もう一つ心配事が。
秋田の友人が、脳卒中で倒れました。一度も意識が戻ることなく、もう二週間経ちました。回復することを祈っています。
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