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Quantum Information Science (QISというみたい)

「量子情報科学 Quantum Information Science (QISというみたい)」を巡る動きが、アメリカで活発になっている。 先月の10月24日、アメリカ議会で、"American Leadership in Quantum Technology「量子テクノロジーでのアメリカのリーダーシップ」" というタイトルの公聴会が行われている。 https://goo.gl/Vqa8dY よくわかっていないだろう議員に対する、科学者の説明の仕方は参考になる。わかっていなくても、重要かもしれないと考えようとする議員もエラいのかも。 宇宙船間での量子通信の成功に見られる中国の台頭と、科学技術関連予算削減に対する危機感は強いように思う。National security 「国家の安全保障」が、キーワードになっているような気もするが。 Scott Aaronsonのblogで知る。 https://www.scottaaronson.com/blog/?p=3528 Scottは、自分の名前が初めてアメリカ議会の公式文書に引用されたと面白がっていた。でも、彼も、Preskill も呼ばれてはいないんだ。 来月の12月4-6日にマウンテンビューで開催される"Quantum Computing for Business" は面白そう。Preskillも、GoogleのJohn Martinis も登壇する。ネットで中継してくれないかな。

「パソコン甲子園2017」の成績です

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  プログラム部門 (全国44都道府県632チーム1,264名が参加。)   第1位  開成高校   第2位  北九州工業高専   第3位  都立両国高校   第4位  海城高校   第5位  帝塚山高校   第6位  石川工業高専   第7位  灘高校   第8位  富山県立富山中部高校 今年優勝した開成高校の高谷悠太君(写真右)は、去年に続き2年連続優勝。他のところでも、活躍している。     モバイル部門(テーマ「友と学ぶ」)   グランプリ     鈴鹿工業高専   ベスト・デザイン賞 沖縄工業高専   ベスト・アイデア賞 福島工業高専 グランプリを取った作品は、カメラで撮影した画像をお互いプロジェクターで送り合うと言うもの。ボイスをつかったものはなかったのだが、ある種、紙やアナログでの情報伝達への回帰・再評価と言う流れがあるのかもしれないと思う。 2位になった沖縄高専の作品は、発達障害のAさんをターゲットにした学習支援環境。切り口が面白い。 みな、クラウド(サーバー)を使うのが当たり前になっている。

GPD Pocket

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Windowsマシンが壊れたままになっていて、試して見たいことが試せないでいた。 一つは、Window 10でのUbuntuサポートで、どれくらいのことができるか知りたかった。 もう一つは、WordでのLatexサポートについて。アナウンスはあったものの、Mac版のWordには、降りてきていないようなので、Windows版のWordで試してみたかった。 GPD Pocketが、手に入ったので、やって見た。 (最近の「技術系blog」には、こういうのが多いので、真似て見た。) 結論から言うと、Word / Latexは、やり方わからなかった。残念。英語版のWordにしないといけないのかしら? ただ、Windows / Ubuntu は、想像した以上にうまくできている。写真は、量子コンピュータのシミュレーターのUbuntu版 Qx Simulatorを動かしたところ。ちゃんと動いた。 大昔、コンソールのUNIXで喜んでいたのを思い出す。Ubuntu は、マルチウィンドウにもできる。 でも、GUIが欲しいな。 ダメ元で、firefox を、apt-get して見たら、しれっとインストールできたので、もしやと思ったのだが、Displayがどうのと言うメッセージが出てダメ。そりゃそうだろう。 aptくん、あんなに、dependency きちんとチェックしているのに、肝心のことチェックしていないようだ。そりゃそうだろう。こんなこと想定してないはず。 でも、よく見ると、X11もちゃんと入っている。GNOME動けばいいのにな。でも、X11のこと、すっかり忘れている。 (2年くらい前に「ContainerとNameSpace Isolation」という講演をしたのだが、そこでは、「WindowsのSubsystemでは、bashは動かせるかもしれないが、大したことはできないだろう」みたいなこと話したのだが。ごめんなさい。) Qxには、GUI版のQx Studioと言うのがあるのだが、これも動かしたくなる。Macでは、VirtualBox上のUbuntuで、そこそこ動いたので、同じことをGPDでやって見る。 起動はできたのだが、ひどく遅くて、使い物にならない。よく見ると、このQxのシミュレータ、「Haswell推奨」と

パソコン甲子園2017 「一枚の絵」部門

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会津大学で行われている「パソコン甲子園2017」というイベントに来ている。 プログラミング部門・モバイル部門とは別にCG部門「一枚の絵」というのがある。 そこで最優秀賞に選ばれたのがこの作品。 「Umi Tsuki Ressha」。中国のSuikaさんの作品。中国の高校生の作品見たの初めてかもしれない。 二枚目も、最優秀作品に選ばれた、市川みかさんの「OIRAN」。

花火大会

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会津にいったら、花火大会だった。

アメリカの先生は、質問をほめる

アメリカの大学の授業をネットでザッピングしている。 学生が実によく質問をする。授業時間の1/4ぐらいは、確実に、質疑応答になる。IT系の海外でのカンファレンスでも、質問は活発だったのだが、その時は、ま、国民性の違いもあるのかなと思っていたのだが。 ただ、それだけじゃないようだ。 一つ気づいたのは、先生が、学生の質問を、とても上手に褒めるということ。  「それは、とてもいい質問だ。」  「素晴らしい。」  「いいところに気づいたね。授業の後半で、それを話そう」 質問することに、学生のインセンティブが自然に働くようになっている。 中には、つまらない質問もあるのだが(ごめんね)、Susskindのような大学者が、嫌な顔一つせず、丁寧に答えている。立派なことだと思う。(きっと、人柄もある。アメリカにも嫌な感じの先生はいるはずだ。) 映画で見るかぎりでは、アメリカの高校の授業で質問する高校生、あまり見たことないのだが。僕が見ているビデオ、アメリカのエリート大学の授業だということと関係があるのかもしれないのだが。よくわからない。 こんど、講演を、あまり終わりの時間を気にしなくてもいい演習かゼミのスタイルでやってみようと思っているのだが、真似してみようかな?  たまには、違うスタイルを試して見るのは面白いかも。 changer la vie !! いつも、時間いっぱい、質問時間も設けず、一方的にはなしているから、うまくやれる自信はないのだが。

神田古本市

昨日は、神保町で友人と会食。「古本市」をやっていた。 紙の本を買わなくなって久しい。神田の古本屋街で本を見て回った最後はいつだったか思い出せないくらい、久しぶりだ。 昔、よく行っていたお店で、「原書」(懐かしい響きだ)の専門書を手にとって鉛筆書きの「値段」をみてびっくり。高いじゃないか。一万とか二万があたりまえなんだ。 路上で露天売りしている本の中に、井筒俊彦の「意識の形而上学」を見つける。800円だった。これは、買った。掘り出し物を見つけるのは楽しい。でも、この楽しさって、「骨董品」趣味と同じようにも思える。 インターネットの立ち上がりの時期に、ネット上のルーブル美術館が人気だったことがある。そのころ流行ったジョーク。  大金持ちは、名画を買う。  小金持ちは、高価な名画の画集を買う。  貧乏人は、ネットで、ただで名画を見る。 ベンヤミンが「複製技術時代の芸術」で、複製技術の登場で、芸術作品は、それがかつて持っていた「オーラ」を失うと論じたのは、インターネットの登場の遥か以前の1930年代のことだ。彼が主要に念頭に置いたのは、写真技術だったが、慧眼である。 ネットでの情報の共有というのは、誰もが簡単に、無数の「複製」をばら撒くことが可能になったということ。インターネットの時代は、「複製技術」の時代なのだ。 しかし、紙の本が、なかなかすたれないののは、なぜだろう? 多分、それは、まだ紙の本が「知識」の象徴としての「オーラ」を帯びているからだと思う。 今では(これからもますます)、たいていの有用な情報は、ネットと時間があれば、ほぼ、無料で手に入る。 検索できる情報は膨大だから、検索でのページ・ランクのアルゴリズムや、コンテンツの編集やキュレーションが大事だというのは、その通りだと思う。 個人としては、多くのノイズの中から必要なものを見つけ出すスキルは大事だし、制度としての教育の必要性も、こうしたコンテキストで整理できるのかもしれない。 情報を得るために、本を買うことはあるだろう。いいことだ。でも、本を買うことと、知識を得ることとは、別のことだ。 すこし、意地悪なまとめ。 知識を得たいと多くの人は思っている。今の時代、ネット上にいろいろオルタナティブがあるのに、本が売れるということは、買われた本が、実際には、あ