ごめんなさい
6/3のマルレクのタイトルを、当初の予告 「量子暗号と暗号通貨」 から 「暗号技術の現在 -- 量子耐性暗号への移行と量子暗号」 に変更しました。 限られた時間で、いろいろなことを詰め込むのはよくないと考えました。(最近、いろいろ反省しています) 予告にあった「暗号通貨とブラックホール」のトピックは、今回のマルレクでは触れないことにしました。 アメリカのNISTやNSAの「量子暗号耐性暗号への移行」の動きを中心に、暗号技術の現在を紹介したいと思います。 暗号化技術の変化を決定づけた最大の要因は、Shorによる、量子コンピュータを使った素因数分解アルゴリズムの発見です。その発見は、1996年ですが、当時は一時的にはセンセーションを巻き起こしましたが、その後、長い間、暗号化技術に対する深刻な「脅威」ではないと受け止められてきました。(あるいは、皆さんもそう思っているかもしれません) NSAが、その脅威を本格的に警告しだしたのは、発見から20年後の2015年になってからでした。それは、この間の量子コンピュータ技術の大きな発展を反映しています。 今回は、そうした流れを、量子コンピュータの知識を前提にしないで、お話ししたいと思います。(量子暗号のプロトコルは、ずっと簡単なものです) 今回のマルレクで削った内容については、フォローアップのセミナー等で、補っていきたいと思います。 具体的には、6月21日に、次のセミナーを開催します。平日夜間3時間のセミナーです。 「紙と鉛筆で学ぶ量子アルゴリズム2 Shorのアルゴリズムを学ぶ」 Shorのアルゴリズムは、量子コンピュータと量子アルゴリズムの歴史の中で画期的なものです。大まかなコンセプトだけでも、出来るだけわかりやすく解説できればと思っています。 6/3のマルレクに参加した人には、割引料金で参加できるようにします。是非、こちらのセミナーにもご参加ください。 (ごめんなさい。セミナーの写真にブラックホールの写真使っているのに、この補講でも「暗号通貨とブラックホール」の話は出てきません。いつか、「暗号通貨とブラックホールの情報問題」というセミナーやりますので、お待ちください。)