Randomness と Symmetry
【「Randomness と Symmetry」を公開しました 】
9/30 マルゼミ「計算科学とエントロピー」 https://info-entropy4.peatix.com/ にむけたショートムービー「Randomness と Symmetry」を公開しました。ご利用ください。
https://youtu.be/C3zeYLTDQDs?list=PLQIrJ0f9gMcOWKDmKxI3aJ6UYf6gaPa2K
スライドのpdfは、こちらからアクセスできます。https://drive.google.com/file/d/1ptC4hf9FVN9U998zE134yQIsofePphow/view?usp=sharing
「ランダムさ」の反対は、「秩序を持っていること」だと思います。
熱力学の第二法則「エントロピーの増大則」は、秩序を持っているものが、基本的には、時間の経過とともに「秩序・構造」を失い、最終的には「無秩序」で「ランダム」な状態になるという法則です。
「秩序を持っていること」の代表的なものが「対称性を持つこと」です。
鉱物の結晶は、対称性を持ちます。また、ほとんどの生き物は、正面から見て左右対象のからだを持っています。(コロナ・ウィルスでさえ、そうです。)あるルールに従って生成されるパターンも「対称性を持つ」と言うことがあります。
ここでは、「ランダムさ」の反対概念として、「対称性」という言葉を使っています。
自然に存在するもの(物質・生物)だけでなく、人間が作り出す多くのものも「対称性」を持っています。それは、我々が、「対称的なもの」に「美しさ」を感じるからだと考えられています。
「科学」も「数学」もまた、人間が作り出したものですが、今回は、詳しくは触れませんが、そこでも「対称性」の追求が、大きなドライビング・フォースになっています。
我々の目に止まるもの、我々の関心を引きつけるものの「中核」が、「美しく完璧な」対称性であるならば、その反対の極である「ランダムなもの」に関心を集中し、その特徴づけを目指すのは、難しいのです。
「ランダムなもの」は「美しく」ないし、「完璧なランダムさ」は形容矛盾で存在しません。
それにも関わらず、我々は「ランダムなものの」の「深淵」に取り囲まれています。
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