It From Qubit

物理学は、今、大きな変革期を迎えているようだ。

その特徴は、物質・時空の理論だった物理学が、情報の理論と結びつこうとしていることだと思う。

先月の3月20日から22日にかけて、 "Computational Complexity meets Quantum Gravity." をスローガンに掲げて、Stanford大学で開催された "It-From-Qubit Complexity Workshop" https://goo.gl/1QgloA は、そのことを強く印象付ける、とても刺激的なものだった。

こうした研究の方向を推進している一人が、Susskindである。以前にリンゴをかじって講義している先生として紹介したのだが、本当はエライ人なのだ。

図は、2015年の彼の講演、"Entanglement and Complexity: Gravity and Quantum Mechanics" https://goo.gl/J0wSkf からとったものだが、様々な問題領域の中核に、一般相対論と量子情報理論の二つがあることが強調されている。

量子論と相対論の統一については、String TheoryやQuantum Loop Gravity など、いくつかの取り組みがあるのだが、その枠組みを、量子情報理論を加えて拡大しているのが、ミソである。

Erik Verlindeのエントロピー的重力理論や、日本の笠・高柳のエンタングルメントのエントロピーの定式化も、こうした流れの重要なトピックになる。

Aaronsonのblogを見たら、3月のStanfordでのWorkshop、Googleのセルゲイ・ブリンも聞きに行っていたらしい。


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