息子の息子

生後12日目の孫に、はじめて会う。まだまだちいちゃい。
パパになった息子が「かわいい。かわいい」というのが微笑ましい。「お前だって、可愛かったよ。」と思う。でも、言葉にすれば、「過去形」で嫌味を言っているようにもなるので困る。
「目が開いて、手を振り回して、指で握れる。一週間前にはできなかったことができるようになってる。」
そうだろ、そうだろ。まだ、ハイハイもできないのに「這えば立て、立てば歩めの親心」状態だ。僕らもそうだった。
僕と彼女は、「僕らは、これから、一週間前にはできたことが、できなくなるんだね。」と、ブラックなジョークで大笑いをする。
この子と話をしたいと思うのだが、もう少し、長生きしないといけないんだ。反抗期の君に、君のパパとママが、君が生まれたことどんなに喜んだか、伝えてあげる。
といっても、この子が多分見るだろう50年後の世界を、僕が見れないことは確かだ。また、それに責任を持つこともできない。
この子と世界の未来が、平和で豊かで、明るい希望に満ちたものになることを祈るばかりだ。

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