8/27 マルレク告知
【 8月27日 マルレク「ポスト量子暗号技術の現在」を開催します 】
セミナーの告知、遅くなりました。
8月27日、オンラインでマルレク「ポスト量子暗号技術の現在」を開催します。
少し構成が変わっています。NISTのレポートの詳細な報告は、大幅にカットしました。
「今回のセミナーでは、暗号技術にまつわるエピソードの紹介を交えながら、「ポスト量子暗号」と呼ばれる現代の暗号技術のオーバービューを、分かりやすくを提供したいと思います。」
皆さんの参加をお待ちしています。
https://cipher2.peatix.com/view
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今回のセミナーのテーマは「暗号」です。
暗号技術は、今、「ポスト量子暗号」への移行という大きな転換点を迎えようとしています。
今回のセミナーでは、暗号技術にまつわるエピソードの紹介を交えながら、「ポスト量子暗号」と呼ばれる現代の暗号技術のオーバービューを、分かりやすくを提供したいと思います。
主要に三つのトピックスを取り上げます。
第一に、20世紀に成立した現代の暗号の歴史を振り返ります。
現代の暗号技術の第一世代は、コンピュータの能力向上とネットワーク技術の発展の両者が交差するところで、1970年代に成立します。「公開暗号キー」と「RSA暗号」を中心とする、その技術は、その後に続くグローバルなインターネットを準備し、その拡大を支えるものでした。
第二に、今日に至るも、陰に陽に、現代の暗号技術に、強い影響を与え続けている「Shorのアルゴリズム」とは何かを紹介しようと思います。
筆者は、Shorのアルゴリズムの発見は、暗号技術の一つのステップとしてだけでなく、21世紀が、量子コンピューターや量子通信技術が花開く「量子の世紀」になることの、歴史的に重要な「先駆け」だったと考えています。
第三に、Shorのアルゴリズムに強烈な刺激を受けて、暗号の世界は、量子コンピューターによっても破られない(これを「量子耐性をもつ」ということがあります)、「ポスト量子暗号」への移行を、時間をかけて準備して進めています。現代の暗号技術の第二世代が、始まろうとしています。
セミナーでは、NISTの勧告をベースに、こうした動向を紹介します。また、「ポスト量子暗号」の技術的中核と目されている、「ラティス暗号」とは何かを、紹介できたらと考えています。
セミナー「ポスト量子暗号技術の現在」は、次のような構成を考えています。ご期待ください。
● Part I 現代暗号の歴史
現代暗号技術成立以前
現代暗号技術の成立
暗号と計算複雑性理論
● Part II Shorのアルゴリズムの発見
Shorのアルゴリズムのインパクト
確率的素数判定
量子回路で「周期」を発見する
計算複雑性の新しいクラス BQP
● Part III ポスト量子暗号の展望
ラティス暗号入門
量子ネットワークの未来
セミナー「ポスト量子暗号技術の現在」の、解説blog、解説動画と解説資料は、こちらのページからアクセスできます。ぜひ、ご利用ください。https://www.marulabo.net/docs/cipher2/
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