暗号の世界での女性達の活躍
【 暗号の世界での女性達の活躍 】
ポスト量子暗号の技術の中核はラティス暗号です。現代は、ラティス暗号の時代の始まりと考えることができます。
このセッションでは、ラティス暗号の現在までの発展のステージを、次の四つにまとめましたた。
● One way functionへのLattice problemの利用
● 先行したLattice 暗号の実装
● LWE(Learning with errors)
● Homomorphic encryption
あわせて、代表的なプレーヤーを紹介しようと思います。
この分野での女性の活躍が目立ちます。
Ajitaiとともにラティス暗号の最初の時代を牽引したのは、Cynthia Dwork でした。彼女はまた、個人データのビッグデータとしての処理を可能としつつ、個人のプライバシーを守るdifferential privacy の提唱者としても有名です。彼女は、2017年にゲーデル賞を受賞しています。
ラティス暗号の実装で先行したNTRUのJill Pipherは、ネーター生誕100年を記念してプリンストンの高等研究所で開催された女性数学者による連続セミナーに招かれて、暗号の世界で「声が大きい人」の横暴を批判していました。彼女は、2019年からアメリカ数学会の会長を務めていました。
GGH暗号のGoldwasserは、ゲーデル賞を二度受賞し、2012年にはチューリング賞を受賞しました。彼女は、暗号理論だけでなく、ゼロ知識証明でもInteractive Proofでも大きな仕事をしています。偉大な数学者です。
動画 「ラティス暗号の時代の始まり」を公開しました。
https://drive.google.com/file/d/1QQ7r4g7JmPWhYPyqf3sP3wLVwkP8xZ5h/view?usp=sharing
関連blog 「暗号の世界での女性達の活躍」 https://maruyama097.blogspot.com/2022/08/blog-post_18.html
このセミナー「ポスト量子暗号技術の現在」のまとめページ
https://www.marulabo.net/docs/cipher2/ このセミナーへのお申し込みはこちらから
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