何かが欠けている


人工知能技術というのは、最終的には、人間の知能の機械による代替を目指す技術です。
ただ、人間の知能といってもいろいろあります。人間の知能自身が、生物学的な進化や文明史的な進歩の産物として、歴史的に形成された階層構造をもつのですから、それぞれの階層に対応する人工知能技術が存在します。

以下に、それぞれの知能の階層に対応する、現在の人口知能技術をあげてみました。
これらの技術は、知能のある能力の一面をカバーするのですが、一つの人工知能技術が、人間の知能を全てカバーすることはないと僕は考えている。

ただ、多分、問題はその先にもあります。こうした現在芽生え始めたばかりの人工知能技術が成熟すると、我々は「考える機械」「人間と同じ機械」を構成できるのだろうかという問題です。僕は、まだ、何かが欠けていると感じています。

感情、自由意志、創造性、芸術、.... こうした人間にとっては、ある意味もっとも人間らしい能力を、機械は獲得できるのか? そのことは、人工知能の「研究者」じゃない多くの人が、自然に感じている疑問です。

そのあたりの問題を 「8/1 丸山x山賀対談「科学と虚構の未来を語る」」で話せればと思います。 もちろん、答えはありません。

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