システムの進化とその複雑さについて
【「システムの進化とその複雑さについて」を公開しました 】
https://youtu.be/_d8ncnrO5WA?list=PLQIrJ0f9gMcOTqmza5742zyEYjkApl_fF
分散システムの成立を、システムがその複雑さを増す進化として捉える見方を紹介します。再び、Jim Waldoの 2006年の議論です。
Jim Waldo "Complexity Quanta and Platform Definition"
https://docs.huihoo.com/jini/10th/Complexity-Quanta-and-Platform-Definition.pdf
ただ、このスライドは、タイトルだけなので、Warren Strangeによる次の要約がわかりやすいと思います。
https://wstrange.wordpress.com/2006/10/05/summary-jim-waldos-keynote-at-the-10th-jini-community-meeting/
Jim Waldo は、システムの進化を、まず、プログラミングのスタイルの質的飛躍として捉えます。
出発点は、一つのマシン上でのプログラミングです。それは、基本的には、「シーケンシャル」にプログラムが走る世界です。この時代、「人生は善良でシンプルであった 」と彼は言います。
つぎの飛躍は、「マルチ・スレッド」のプログラミングです。ただ、OSの開発に携わるような一部の人たちしか、このスキルを使いこなせませんでした。
多くの人が利用できたのは、UNIXのfork-execのような「マルチ・プロセス」のプログラミングスタイルです。
やがて、「マルチ・マシン」の時代が始まります。これまで見てきたように、「マルチ・マシン」のプログラミングは、単一のマシンでのプログラミングとは、異なるものです。
システムの進化はさらに進みます。気がつけば、我々は、「信頼できないマルチ・マシン」のただなかに立っています。
彼は言います。「それぞれの段階を通り抜ける際、我々は、何かを失ってきた」と。にもかかわらず、「我々は、何かを得てきた」 詳しくは、ビデオをご覧ください。
スライドのpdfは、次のURLからアクセスできます。https://drive.google.com/file/d/1GfP-xUSQuAc0uEEnWHKYHh329QBc_v3t/view?usp=sharing
以前の資料は、次のページからアクセスできます。https://www.marulabo.net/docs/paxos/
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