Paxosとコンテナー技術

【「Paxosとコンテナー技術」を公開しました 】

1/29  マルレク「分散合意アルゴリズム (1) — Paxos」にむけ、ショートムービー「Paxosとコンテナー技術」を公開しました。ご利用ください。


前回は、MSのクラウドAzureのデータ・ノードの多重化と、障害が起きた際のノードの再構成の振る舞いを紹介して、Paxosの働きをイメージとしてつかんでもらおうとしました。

クラウドの高い耐障害性、高い可用性は、こうしたメカニズムで支えられています。そうしたメカニズムは、クラウド以前には存在しなかったものです。

前回のコンテンツは、その意味では、クラウド以前の技術者に留意して学んでほしいことだったのですが、今回のコンテンツは、クラウド以降の技術者が学んでほしいことを意識しています。

今回のシリーズで強調してきたように、ネットワーク・プログラミングには独特の難しさがあります。ネットワークの世界には、さまざまな落とし穴があります。

大規模な分散システムを開発するには -- 現在の大規模システムは、開発者がそれを意識するか否かにかかわらず、大規模分散システムの形をとります --  注意しなければいけないことがあるのです。

2015年、Googleは、彼らの大規模分散システムを支えてきたBorgの技術を公開します。これは、大規模分散システムの開発技術にとって、画期的な出来事だったと思います。Borgのオープンソース版のKubernetesの受容を中心に、大規模分散システムの開発スタイルは大きく変わりました。

スライドは、次のURLからアクセスできます。

以前の講演ビデオ・講演資料は、次からアクセスください。

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