あとだしジャンケン
【 あとだしジャンケン 】
このセッションでは、LWE暗号で基本的な役割を果たす「エラー項」について説明します。
本当は、LWEを語るなら、"Learning with Errors" とタイトルにその名前が入っているのですから、一番最初に述べておくべきことだったかもしれません。
それに、前回、述べたLWE暗号のエンコード・デコードでも、エラー項の性質が使われています。
あとだしジャンケンですね。
これまで、エラー項 e は、「小さな数」をランダムに選ぶと説明してきました。ただ、それは不正確なものでした。
エラー項 e は、平均値が 0 で、ある標準偏差をもつ正規分布からランダムに選ばれます。
平均値が 0 であると言うことから、エラー項 eとしては、0が選ばれる確率が最も高く、0に近い値 ±1, ±2, ±3, ...が、その次に選ばれやすいと言うことになります。また、ランダムに選ばれたこれらの値を足したものは、やはり0に近づきます、
平均値の0から左右に遠く離れると、その値が選ばれる確率は急速に0に近づきます。「小さな値」が選ばれると言うのはそういうことです。
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動画「エラー項の役割」を公開しました。ご利用ください。
https://youtu.be/sXYtrp8eiMg?list=PLQIrJ0f9gMcPtw-6OwIOO2rFKu_A-7OfF
この動画のpdf は、こちらからアクセスできます。
https://drive.google.com/file/d/1AJcpLqNE6SS-hLarPCMyfTIeLaRQxR8-/view?usp=sharing
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「ラティス暗号入門」のまとめページはこちらです。
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