2022年ノーベル物理学賞の三人
【 2022年 ノーベル物理学賞の三人 】
2022年のノーベル物理学賞は、アラン・アスペ、ジョン・クラウザー、アントン・ツァイリンガーの三人に与えられた。三人とも「エンタングルメント」つながりだ。
アスペは、局所実在論を否定し、量子論とエンタングルメントの実在的基礎を確立した画期的なジョン・ベルの仕事「ベルの不等式」を、実験的に検証した人。
クラウザーは、「ベルの不等式」をわかりやすい対話型ゲームで置き換えた「CHSHゲーム」を考えた人。
ツァイリンガーは、エンタングルメントを利用した、ベネットらの「量子テレポーテーション」を実験的に成功させた人。
自分も、関心を持っている分野なので、これでエンタングルメントに関心を持つ人が増えればと少し嬉しく思う。
その反面、なんで、これらすべての元祖であるジョン・ベルにノーベル賞が与えられなかったのかと、いつも残念に思う。理論より実験が重視されるとは言われているのだが、アスペの実験がなされたときに、ベルとアスペが一緒にノーベル賞あげてもよかったと思う。
MaruLaboには、エンタングルメント関連のコンテンツがたくさんある。興味ある人は、参照してほしい。
● アスペの仕事の関連
MaruLabo「エンタングルメントで理解する量子の世界」https://www.marulabo.net/docs/entangle-talk/
MaruLabo 「エンタングルメント」関連ページ
https://www.marulabo.net/marulabo-entanglement/
● クラウザーの仕事の関連
MaruLabo「nonlocal game とInteractive Proof」
https://www.marulabo.net/docs/nonlocal-game/
https://youtu.be/ABqomQKq8FI?list=PLQIrJ0f9gMcMzPu0NUHkZz9n7mU7UzwkB
● ツァイリンガーの仕事の関連
MaruLabo「エンタングルメントと量子テレポーテーションを学ぶ」
https://www.marulabo.net/docs/teleportation/
MaruLabo「量子通信入門 -- 量子ゲートで学ぶエンタングルメント」
https://www.marulabo.net/docs/teleportation-2/
コメント
コメントを投稿