タイプで打つ数式

 【 タイプで打つ数式 】

ある論文の参考文献に挙げられている本をネットで見かけたので、チラ見。全ての数式がタイプで打たれている。確かに、昔はそうだった。プリンストンの赤い表紙のレクチャー・ノートもみなそうだった。もう忘れていた。

ハーフ・スペース、半改行を駆使していて、ちょっと感心する。Theta関数についての本なのだが、肝心のthetaはすべて手書き。すごい手間だと思う。これ本人がタイプしたのかしら。助手がタイプしたのなら、すごく優秀な助手。どちらにしても、バグ取りも大変だったと思う。

今では、ワードでもパワポでもWebでも、かなり自由にLateXが使える。TeXやLaTeXをつくったクヌースやランポートは、本当にエライと思う。数学の論文を書く手間、講義のスライドを作る面倒さは、大幅に改善された。その上、読みやすい。感謝しかない。

LaTeXでつくったスライドなしで、講義すること学会で発表することは大変だったと思ったが、多分、実は、それはそうでもないことに気づく。黒板とチョークを使えばいいのだ。

論文のアイデアやその理解は、ただ、そうした表現手段とは独立に生まれるものだ。それには、頭さえ動けば、紙と鉛筆で十分なのかも。多分それは、時代が変わっても変わらないだろう。

CS(計算科学)専攻の院生に、「この本読んどいて」とMumfordの本を指示するCSの教授も格好いいな。










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