JaynesのMAXENT -- Gibbsの論理の不思議なパワー
【 JaynesのMAXENT -- Gibbsの論理の不思議なパワー 】
11/26 マルゼミ「認識について2 -- 認識の認識 –」の第二部「認識の発展のモデル」の動画と資料です。ご利用ください。
https://youtu.be/IGiPmn8c5IQ?list=PLQIrJ0f9gMcPmqWCIYjND28DLB9SwQ_eX
動画のスライドは、https://drive.google.com/file/d/1_nTAnVhWXotbHA_6CEK40YKgGk189OWb/view?usp=sharing からアクセスできます。
本投稿のもっと詳しい情報は、こちらからアクセス出来ます。https://www.marulabo.net/docs/philosophy02/
現代のBayesian理論の最大の貢献者は、 E.T.Jaynes です。相対エントロピー の重要性を最初に指摘したのも彼です。
このセクションでは、Jaynes の 「MAXENT = 最大エントロピー原理」を紹介します。
それは、統計理論の枠を超えて、科学の方法論、さらには、認識の理論としも、大きな影響力を持っています。
ここでは、JaynesのMAXENTのアイデアの出発点となった、Gibbsの方法とその不思議なパワーについて述べてみようと思います。
Gibbsの方法は、不思議なパワーを持っています。
たとえば、ある系のエネルギーについて考えてみましょう。
我々は、ある系がどのようなエネルギーをもつかを、観測によって知ることができます。
しかし、それだけでは、明らかに情報が不足していて、その系がどのようなエネルギー分布に従っているかを知ることは出来ません。観測された平均的なエネルギーだけから、系のエネルギー分布を知ることは不可能です。
ところがGibbsは、この不可能を可能にしました!
我々が知っていることは、系の平均的エネルギーが E であるということだけです。系の確率分布をp_iとすると、この条件は式で表すことができます。
もう一つ、我々が知っていることがあります。それは、p_i の和が 1になることです。
ただ、あきらかに、情報が不足していて、この二つの式だけから p_iを求めることは不可能です。
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