「超能力者」の不思議なゲーム

今度のマルレクで話そうと思っている不思議なゲームを紹介します。
このゲームは、「超能力者」二人のペアのチーム(二人をアリスとボブとしましょう)が、胴元と戦います。
二人はペアなのですが、完全に隔離された二つの部屋で、別々にゲームに参加します。(図1)
二人は、事前に「戦略」を相談でき、それぞれの部屋に、なんでも(スーパーコンピュータでもなんでも)持ち込むことが許されているのですが、ゲーム中に、コミュニケーションすることは、一切禁じられています。(テレパシーも禁止です)
二つの部屋には、胴元の子分が一人づついて、コインを投げて、その「裏」・「表」を二人に伝えます。子分は、コイン投げでは、イカサマはしません。
二人は、子分が告げた「裏」・「表」を聞いて、それぞれが「黒」あるいは「白」と叫びます。
二人の子分が投げた二つのコインの「裏」・「表」と、チームの二人が選んだ「黒」・「白」の組み合わせで、一回のゲームの勝ち負けが決まります。そのルールは、次の表にまとめておきました。Tが「裏」、Hが「表」、Wが「白」、Bが「黒」です。(図2)
「超能力者」チームは、コインがが二つとも「裏」で、二人とも「黒」と叫んだ時にしか勝つチャンスはありません。それに対して、胴元には、三つの組み合わせで勝つ機会があります。(それ以外の組み合わせは引き分けです)
このゲームを 4,000回繰り返して、先に20勝あげた方を勝ちとします。
どうみても、胴元有利なゲームです。
ただ、このゲーム、「超能力者」チームが勝つ方法があるのです。皆さんも、その戦略を考えてみてください。
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