Google Stadia, Apple TV+

半導体の集積度の向上と価格の低下を示す「ムーアの法則」に対して、ネットワークのスピードの高速化を示すものに「ギルダーの法則」がある。
現実の進行は、当初の『半年〜一年で二倍」というギルダーの予想よりは低いようだが、半導体の進化よりネットワークの進化の方が早いというのは、今も続いている現代のITの基本的な傾向だ。
ネットワークの高速化と低価格化なしには、会社のサーバーがクラウドに置き換わることも、台数ベースではほぼ全国民がスマホを持つことも、ストリーミングがCDに取って代わることも、おこらなかっただろう。
頭打ちがささやかれる「ムーアの法則」だが、ちなみに量子コンピュータの世界では、量子ビットの数の増加とその信頼性の増大については、まだ「ムーアの法則」は健在である。
いつか、その倍々ゲームの成果が、水面上に急浮上する日が来ると僕は思っている。(はい。まだ、水面下にいます。)
少し時間ができたので、今年のGoogle IOの様子を覗いてみた。
何と言っても強烈なのは、クラウド上でゲームを処理し、ゲーム機の種類を超えてゲームをストリーミングで配信しようというStadiaだろう。ゲームの世界も、ネットワークで変わるのだと思う。
(Stadiaの紹介動画はこちら。https://goo.gl/xb8zLU )
残念なのは、当初のサービス地域に日本が含まれていないこと。確かに、任天堂やSONYの本拠地で、わざわざ勝負をかける必要はないというのはあるように思う。
なんとかのジレンマの新しい事例を、日本のゲーム業界が提供することにならないといいのだが。
若い友人の話によると、携帯ゲームでも、日本は中国勢に勝ち目がないくらい押されているという。
Apple TV+ の発表も見た。
ネットワーク・メディアが旧来のメディアを押しのけて、「みんなのメディア」の中心に座ることになるのだろう。
また、こうした変化に伴って、大きなお金が動くのは事実だろう。
ただ、「みんな」がネットワークに期待するのは、「パンとサーカスを!」だけなのだろうか?

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