「犯人です。」
今日、病院のロビーに居たら、僕の目の前を、いかついお巡りさんが横切った。
あまり病院にそぐわない感じがして、彼が向かう先をみたら、車椅子に乗ったおじさんを、もう一人の、やはりいかついお巡りさんが押していて、車椅子のさえないおじさんが、支払いの手続きをしていた。
受付の女性が何を聞いたのか聞き取れなかったのだが、僕の前を通り過ぎたお巡りさんが言った言葉は、はっきり聞こえた。
「犯人です。」
NetflixやHuluでアメリカのビデオを見る限りでは、「犯人」は、その場で撃ち殺されるか、取調室で「弁護士を呼べ」とふんぞりかえるかどっちかだと思っていたのに。今日見た「犯人」は、ちょっと、イメージが違う。
帰るとき、薬局で薬を受け取るのだが、前回、薬局で薬の準備を待たなくても、宅急便で薬を届けてもらうことができたので、今回もそうしてもらおうとしたのだが、ちょっと困ったことに。
今日は、暑そうなので、上着を脱いでブラウスだけで歩いていた。もちろん、クレジット・カードは持っていたのだが。
「宅急便の送料は、現金でいただきます。」
脱いだ上着に千円ぐらいの小銭は入っていたのだが、今日は、僕は、現金は一円もなしなのだ。うーん。どうしよう。これも、暑いのがいけない。結局、薬代含めて「着払い」にしてもらうことに。
といっても、家に現金があるわけでもないしな。面倒だけど銀行に行ってお金下ろすしかないなと思いつつ歩いていたら、後ろから、「丸山さーん」と呼ぶ声が。
見ると、薬局の受付の女性が、50mくらいダッシュで、僕を追ってくる。逃げても良かったが、勝てる自信がなかったし、何より、僕は「犯人」ではないし、逃げる理由がない。
「どうしました?」
「薬代の計算が終わりました。これは、クレジットでお支払いできます。」
「ありがとう。」
「薬代の計算が終わりました。これは、クレジットでお支払いできます。」
「ありがとう。」
というわけで、息を切らして、ゼーゼーいっている彼女と一緒に薬局に戻って、薬代をクレジットで支払いをする。
不思議なことに、同じような夢を最近見ていたことに気づく、
こんどは、「送料」だけを「着払い」すればいい。これは、初めての経験だな。それは銀行行かなくても、なんとかなりそうだ。
コメント
コメントを投稿