2017年1月9日月曜日

「トポロジー的相転移と物質のトポロジー相の理論的発見」

2016年のノーベル賞は、ボブ・ディランの「知らんふり」が大きな話題になったが、ノーベル委員会のThors Hans Hanssonの物理学賞の受賞理由の説明も一部でちょっぴり話題になった。"Thors Hans Hansson"でググって、「画像」か「動画」を見ればたくさん出てくる。
彼は、受賞した「トポロジー的相転移と物質のトポロジー相の理論的発見」“theoretical discoveries of topological phase transitions and topological phases of matter"の「トポロジー」を、お菓子のドーナツとパンを手にとって説明したのだ。正確には、pretzel(穴二つ), bagel(穴一つ), cinnamon bun(穴なし)だが。
彼の説明が、わかりやすいものであったか、受け取り方は色々のようだ。Wired誌 は、ひどい見出しをつけていた。「ノーベル物理学賞は、誰も理解できない、なんか奇妙なものに与えられた」”Nobel Prize in Physics Goes to Another Weird Thing Nobody Understands” https://goo.gl/kIH1UT そこまで言わなくてもいいのに。
今年の物理学賞の受賞者3人ともイギリス出身だが、今は、全員アメリカにいる。その背景には、70年代末に、イギリス政府が基礎研究に対する予算支出を削減したことがあるという。
受賞者の一人、Duncan Haldane のインタビューが興味深い。
「私は、政府機関が「それは何の役に立つんだ?」と言い始めるのは、とても悪いことだと考えている。我々は、絶対にそんなことは言わない。なぜなら、本当に役に立つ偉大な発見は、全て、誰かが「何か役に立つものを発見したい」と思って生まれたものではないからだ。それは、誰かが何か面白いものを見つけ、そのあとで、それがとてつもなく役に立つことが判明したというふうに生まれてきた。... あるものが役に立つのか役にたたないかを知ることは、とても難しいのだ。ただ、人は、それがとてもエキサイティングなものであるかは、知ることができる。」
"It's very difficult to know whether something is useful or not, but one can know that it's exciting" https://goo.gl/UqWCm2 
日本のノーベル賞受賞者の多くも、同じようなことを言っていることを思い出した。


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