風の色はどんな色?
昨日は、耳の話だったので、今日は目の話。
僕は目が悪い。
この前、ボロのメガネを、新しいのにかえたのだけれど、残念ながら、メガネのみてくれは良くなったけれど、僕の視力がよくなったわけではないようだ。
ま、いいか。目が悪いといいこともあるのだから。
部屋にホコリがたまっていても気にならないし、自動車免許もないので、ボケて自動車で徘徊して人をはねることもない。その上、男性は皆、賢く見え、女性は皆、美人に見える。
面白いのは、もしも、僕が4Kのテレビを買っても、僕が見えるのは、皆が見ている4Kのテレビの画像とは違うのは確かだということ。でも、どう違うのかは、僕もみんなも、納得できるように説明できないと思う。お互い様だ。
目は悪いけど、僕は鼻と舌は結構いい、と強がろうとしたのだが、やはり、それじゃね。だって、鼻で言えば、逆立ちしたって、その辺の野良犬に勝てるわけはないのだし(それは、僕だけじゃないはず)、舌で言えば、「あの、僕、目が悪いんで、ちょっと舐めさせてください」と言えるわけもない。人を舐めてはいけない。
あのちょっとキザな「星の王子さま」は、こういっている。
「ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない。」
目が悪い僕には、キザだが、うれしいセリフかもしれない。
先日、目が見えない少年が主人公の絵本の広告を見た。「風の色は、どんな色」"What Color Is the Wind?" https://goo.gl/NprMIJ
少年は、いろんなものに「風の色はどんな色」と質問する。すると、みんなちがった答えが返ってくる。(誰かがレビューに書いていたが、禅問答のようだ)
ミツバチは、風の色は、暖かい太陽の色だと答える。
世界を匂いで感じている老犬は、風の色は「ピンク」で、花のようで、青白いと答える。
狼は、暗い森の匂いだと言い、山は、風は鳥だという。
窓は、風の色は、時間の色だと答える。
世界を匂いで感じている老犬は、風の色は「ピンク」で、花のようで、青白いと答える。
狼は、暗い森の匂いだと言い、山は、風は鳥だという。
窓は、風の色は、時間の色だと答える。
世界を知るために感覚は、なくてはならないものだ。そのことを否定するのは難しいのだが、世界を知ることと感覚の関係は、案外、複雑なのだと思う。
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